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はっけんの水曜日
 
鉛筆でトーテムポールを作ろう


日本トーテムポール界の聖地にて

背景についての説明がかなり遅れてしまって申し訳ない。今僕はたくさんのトーテムポールに囲まれている。夢の中であのとき削った鉛筆たちにうなされているみたいだが、残念ながら客観的事実だ。呪いはこの世に存在するのだ。

ベッカンコー。  

千葉県「流山総合運動公園」。平成3年にこの地で突如として開催された流山トーテムポール国際大会。時はバブル絶頂期、高層マンションが乱立する時代、ここではトーテムポールの建設が進められていたのだ。

トーテムポールだけの案内図がある。  

園内にトーテムポールが建ち並ぶその様たるや、迷い込んだら夢なのか現実なのかわからなくなること必至だ。平日の昼間ともなると明らかに人よりもトーテムポールの数の方が多い。

状況を受け入れて各作品を眺めてみると、それぞれのトーテムポールには一本一本に物語を持っているのがわかる。

見てくれ、この数を。  
現代風にアレンジされたものから。 古典ぶっちぎりなものまで。

このインドの彫刻みたいなの、これなんだかわかるか。 答えは「がんばりの樹」だ。

これはまた直視できない怖さだが。

その名も「山神様」。
トーテムポールはもともとアメリカの先住民たちが記念碑、もしくは墓標として作ったものとされている。しかし海を渡って伝えられた先の日本では完全に卒業制作の定番となった。思い出してもらいたい、卒業した学校の校庭の隅にトーテムポールがなかっただろうか。
真心。  
ニフティ事務所の近くにある、たまに若者が綱渡りをしたりするこの公園にもトーテムポールはある。今まで気にもとめなかっただけで、結構トーテムポールは近くにあるものなのだ。
トーテムポールはすでに日常にとけこんでいる。「綱渡り、はじめました」より。  

 

今回、20年ぶりくらいに鉛筆にトーテムポールを彫ろうと思いこの公園にやってきた。びっくりするほど長かったがようやく導入部がすんだので、さてここから実際に彫り進めていこうと思う。

 

前の日に家で彫ってみたのだが、撮影した写真があまりにも地味だったために急遽ここまでやってきたというわけだ。

 

 

 


 
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