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フェティッシュの火曜日
 
輸入チョコ、あの“独特の味”くらべ

やっぱりハーシーだった

粉っぽい食感、強い甘み、食後にケミカルな後味。私の心の中の「ザ・外国のチョコ」。

心のなかで薄っすら感ずいてはいたが、今回人生で初めて外国のチョコレートを食べ比べるということをして身にしみて分かった。このイメージとは、ハーシーチョコレートのイメージだったのだ。


ハーシーズ ミルク チョコレート アメリカ 1g 約2.66円
これぞ、私の考える外国のチョコレート。噛んだときにシャクシャク音がするほどのカサカサ感

もしかして読んでいる方のなかには「えーっ……そんなの分かってたよ!!」と思っている方もいるかもしれない。

実は今回、リサーチのために企画についていろいろな人に聞き取り調査を行ったのだが、私が求めるチョコレートの特長を言うと多くの人が

「ああ、ハーシーみたいなやつね!」

と言うのだった。外国のチョコ独特の味、というのはハーシーチョコ独特の味と言いかえちゃってもいいかもしれない。

それにしても、外国といえばアメリカ! っていう脳みそが恥ずかしい。で、アメリカといえばチョコレート、ギブミーチョコレートって、なんだ、私は戦後の子か。


これぞカサカサ味! K印の旗も高らかに!(瞳孔が開いているのは寒さからです)

ちなみにハーシーの板チョコほどではなかったが、いかにもという味のチョコレートは他にもあった。


キャドバリー デイリーミルク オーストラリア 1g 約2.31円 Daim スウェーデン 福袋の品で値段不明
キャドバリーは英国王室御用達というイギリスのメーカーだが、日本で売っているのはオーストラリア産(ニュージーランド産も見かけた)がほとんどだった 中にキャラメルが入っているお菓子なのだが、コーティング部分のチョコレートがどこに出しても恥ずかしくないカサカサ系。他国にもチョコレートよりチョコ菓子の方がカサカサたり得るのかもしれない

Viva! Baseball フランス
駄菓子寄りのチョコもカサカサ。そういえば、コインの形のチョコもカサカサの独特の味のが多かった。どうやって丸めてんだろうという形のいびつさにグッとくる

一件落着、、かと思われたが

というわけで、一応のまとまりを見せたかに思えたチョコレートたちだったが、ひとつちょっと例外タイプの商品を忘れていた。

ハーシーブランドのキスチョコだ。これが、なんとほとんどカサカサ感のない日本ぽい味だったのだ。パッケージからして完全に日本市場用に開発した商品のようだったので、配合も日本向けになっているのかもしれない。


ハーシー キスチョコレート ミルク 中国  
おなじみのキスチョコ 例の独特のカサカサ味じゃないよ! というアピールだろうか

カサカサしたチョコレートを食べたい場合は、アメリカで作られた本場のハーシーチョコを選ぶといい、ということのようだ。

ちなみにさりげなく商品名のあとにグラムあたりの値段を書いてみたが、外国産についてはグラムあたり3円以下になると味わいが独特になるという傾向にあるようだ(サンプルが少ないのであくまで参考ですな)。

あー、外国を感じたいわと思ったらぜひ参考にしてみてください。


ハーシーの板チョコと枯葉で記念撮影

それでもやっぱり外国のチョコのイメージは変わらない

食べた。食べに食べた。胸焼け上等だ。ある程度食べると「あー、もう1年はいいや」と思うのだが、中1日あけるとまた食べたくなるのが不思議だった(でも本当、1年以上分は食べた)。

結局、ハーシーやキャドバリーといった世界的なチョコレートや駄菓子系のチョコに例の味を強く感じただけで他はそこそこだったのだが、それでもやっぱり私にとって「外国のチョコ」といえば、“あの独特の味”であるというイメージは変わっていない。

たまに思い出して食べることにしよう。ハーシーの板チョコ。

Baci イタリア
そういえば19種類最後に食べたこちらは、もう何がなんだか分からなくなってメモに「とにかく美味しい。あー、美味しい」とだけ書いてあった

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