改めて「アリスの花」を読んだ林さんから質問がある。
「北官能小説って何ですか?」
やはりそこが引っ掛かるようだ。オチに北関東弁の台詞があるから、北官能としました、と理由を告げる。
「北関東と北官能、駄洒落ですね」
まあ、そうだ。取り方次第では「駄洒落」で片付けられてしまうかもしれない。しかし、そこは「斬新」ということで意識を合わせておく必要がある。説明しなければ。
住「駄洒落を織り交ぜた斬新な表現ってことで」
林「でも、純文学に駄洒落は取り入れない方が…」
意見の衝突である。
場の雰囲気が悪くなりかけた時、林さんから「賞が獲れそうメニューを探しましょう」と提案があった。
なるほど、げんかつぎも大切だ。
|