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はっけんの水曜日
 
熱闘!爆笑!沖縄プロレス

会場は徐々に熱くなる

次の試合は3人マッチだ。カンムリワシ用高vsキジムナーvsスペル・デルフィン。カンムリワシはご存じボクシング具志堅用高選手のニックネーム、スペル・デルフィンはプロレス界では超有名、日本のルチャリブレ、キジムナーは沖縄の木の精霊だ。

いい体してるぞ。  

カンムリワシは軽やかなフットワークでリングに上がり、両手を突き上げてパフォーマンスをきめていた。沖縄プロレスの創始者でもあるスペル・デルフィン社長もさすがの貫禄でカッコイイ。

さすが社長、見せ場を心得ている。  

問題はキジムナーだ。沖縄では著名だが、ジャンルはプロレスではない。竿の先につけた駄菓子を振り回し、客席を飛び回りながらの入場となったのだが、観客が一様に迷惑そうな顔をしていた。

竿に付けた駄菓子を振り回すキジムナー。  

試合は定番の力比べから始まり、やはりすぐにコントへとつながった。スペル・デルフィンが痛めつけたキジムナーをカンムリワシが横から奪ってフォールしようとする。

「ちょっとまてや、いまおれの見せ場やろ」

大阪プロレスも立ち上げたスペル・デルフィン社長は関西弁なのでなにより本物っぽい(レスラーとしてはもちろんのこと、お笑いとしても)。

力比べを始めたかと思うと。  

すぐにコントになる。 で、ずっとコントが続く。

コントは止まらない。ぼけ、つっこみ、てんどん、お笑いの鉄則をしっかりと抑えていて手放しに面白い。

あははは、と笑ってみていたら

「ドーーン」

突如としてキジムナーがトップロープから舞い、カンムリワシに襲いかかっていた。まただ。このメリハリ、分かっていてもついていくのがやっとだ。

まだコント。この先どうなるんだ、と思っていると。  
いきなり人が変わったみたいに本気になる。 リング対角にふっとんでくるカンムリワシ。

試合開始後10分(コント終了から約2分)、スペル・デルフィンが華麗な連続技でカンムリワシをしとめてみせた。同行してもらったプロレスファンのカメラマンさんは「あのDDTからのデルフィンクラッチが生で見れただけで満足っすよっ」と震えながら言っていた。確かにあの瞬間会場はひとつになり、誰もがデルフィンに魅せられていた。
震える迫力!デルフィンクラッチでフォール。


そしていよいよ最終試合、まさかの展開に唖然。試合後にはデルフィン社長にお話もうかがいました。



 

 
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