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本日のメインイベントです
最後はメインイベント、3対3マッチだ。まずはミル・マングースが俊足でリングへ飛び込み、怪人・ハブ男が恐怖のマスクで観客を脅かす。かつて好評だった沖縄のハブ対マングースショーは動物愛護の動きから現在は行われていないが、今はここで見られるのだ。
続いてシーサー王、キャプテンザックとキャラのしっかりしたレスラーたちがそれぞれのパフォーマンスを披露しながらリングへと上がっていく。 |
撮影できない速さ。 |
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がしかし、またも問題ありのレスラーが。ゴーヤーマスクとめんそーれ親父だ。ゴーヤーはご存じニガウリ、めんそーれ親父はまあなんというかただの親父だ。両者の学芸会っぽいコスプレが観客の笑いを誘う。ちなみにめんそーれ親父の額に付いているのはソーキそば。相手に押しつけて「あちちち・・」っていわせるのが得意技のようだ。 |
ハブ男はいわく「強いレスラー」が入っているのだとか。 |
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いかにも!の体つきのシーサー王。 |
凶器満載のキャプテンザック。 |
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ゴーヤー(不安)。 |
英訳するとウェルカムダディー。不安。 |
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いきなり全力
ゴーヤーとめんそーれを中心に、どうせまた前半はコントだろう、と気を抜いていたのだが、なんのなんの!今回ばかりは最初からフルスピードの試合展開だ。ハブ男が宙を舞いマングースがヒトとしてあり得ない柔軟性で関節技を決める。シーサー王は巨体を活かしたパワー技で皆を圧倒、キャプテンザックは悪役風を存分に発揮しながらするどい技を繰り出してくる。 |
コント無しに始まると驚くがそれが正常でもある。 |
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笑い無し。 |
技、あり。 |
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なによりおどろきだったのはゴーヤーとめんそーれだ。この人ら、見た目を180度覆す技師なのだ。空中戦も関節技もおてのもの。コスプレの間からちらりと見える体はさすがレスラーの体だった。 |
すごいところからマングースが飛んでくる。 |
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キャプテンザックは水平に飛んできた。 |
マングースがハブを関節技で締め上げる。 |
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ゴーヤーがすべてをねじ伏せる瞬間も。 |
お決まりの場外乱闘も間近で見ると大迫力。 |

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これをくらって生きているめんそーれ親父は本物です。 |
最後はそうとう高いところから飛んで。 |
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ゴングが鳴った瞬間から息もつかせぬスピード戦が展開されたメインイベント。最後はトップロープから飛んだハブ男がマングースを捕らえ試合終了。マングースは本気でダメージが大きかったようで、しばらく起きてこなかった。
しかしこの本気はなんなんだ。会場も完全に彼らの迫力に圧倒されていた。この人たち、こんな試合運びを週一休みで毎晩やっているのだ。大丈夫か。 |
マングースの上に落下。この勝負、ハブの勝ち。 |
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スペル・デルフィン社長に伺いました
試合後、スペル・デルフィン社長に少しだけお話を伺うことが出来た。まったくプロレスにうとい僕だが、あの試合を見た後だ、この人がどんだけすごい人なのか今ならわかる。加えて社長は眼光が鋭いので、ズバッと目線をぶつけられるとなにもしてなくても「やばっ」って思ってしまう。こんな緊張したインタビューも初めてだった。 |
眼力するどいスペル・デルフィン社長。 |
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リングではあんな面白なのに、素はすごくまじめな方という印象でした。 |
沖縄プロレスとはどう説明したらいいでしょう
「沖縄でプロレスというイメージがないでしょう。そこでまずプロレスとしてよりも、誰もが知るブランドを作っていこうと思ったんです。そのために各キャラクターには強烈な個性があります。沖縄プロレスはスポーツを越えたエンターテイメントだと思っています。」
なるほど。沖縄の風土にプロレスというのはマッチするものなのでしょうか。
「毎日毎日こうやって力こめて試合をしていけば、このおもしろさっていうのは自然と広がっていくと思うんですよね。もちろんせかせかした大阪とちがってこのゆったりとした沖縄でやる以上、より地域に根差していかないと。僕自身今は沖縄に住んでいますから。」 |
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この日登場したレスラーたちはみな社長が大阪から連れてきた選手たちなのだとか。
「今後はもちろん沖縄出身のレスラーも育成していかなくてはと考えています。沖縄のブランドですからね、沖縄プロレスは。」
スペル・デルフィン社長が沖縄プロレスを立ち上げ、ここで試合を始めたのが今年7月。この2ヶ月、メディアへの露出も積極的に行い、着実にお客もリピーターも増えているのだという。レディースイベントを行い女性客の獲得にも余念がない。まだ始まったばかりの沖縄プロレスだが、これから爆発する力を感じた。なにより理屈抜きで笑えたし、興奮した。 |
次の対戦カードではない。 |
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