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フェティッシュの火曜日
 
何でも食べ物に見える

ついに来るとこまで来た感

普段でも自分は、食事を終えたとたんに次の食事の献立を考えたりしているくらい、食べるということに対しての欲求はかなり強いほうだといえる。

大人数で居酒屋に行くと、「あの4人であの皿を消費するから、ここにも一皿追加注文だな、そしてあの唐揚げは5個だから、なくなる2個前にとりに行くか・・・」などとしきりに計算しているのだから自分でもほとほとあきれる。

そんなわけであるからして、断食日の夕方にもなると、もう何が何でもどうでもよくなる(日本語おかしい)。いっそのこと焼肉とかグラタン食べちゃえ、おりゃー!という気持ちになってゆく。


架線の柱、こ、これは・・・。

(ポワーン)あー・・・。原宿ドッグだあ・・・。

マンホール・・・。

もう、これだよね、マリービスケット。うふふ・・・。

パイロンズ。

あわわわ、カプリコだ・・・。

中央線のつり革って黒くて三角なのね・・・。

あの穴にこれを・・・。

空を見上げて想う。

トランス(でかいポリバケツみたいなの)の横の碍子(がいし)の形が・・・。

ハンバーガーに見えるんだ。見えるったら見えるんだ。

最後の電柱の「碍子」は、小さいころによく親に主張していた物件である。

実家の2階の窓からすぐ手の届きそうなところにこの「碍子」が見えていて、母親に「あれ!あれハンバーガーみたいだね!」と訴えるのだが、まさか母は幼稚園児が「碍子」を指差してるとは思わず、「え?何が?どこ?どこ?」と、まったく理解の様子を示してくれなかった。中空に、見えぬ「ハンバーガー」を指差す5歳児。さぞや我が子が心配だっただろう。

そんな思いを昇華したかったわけです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。食べ物超クール!超あがるぜ!

取材終わってばくばく食べました。


 
 
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