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フェティッシュの火曜日
 
つくりかけ高速道路見物

こっちの橋脚は形が違う

浜松からローカル線で30分ほど北上したところで鉄道と第二東名が交差している。ここでまた純粋な壁が見られるかもしれない。


うーん
あるにはあるのだが

………。かなり道路が完成していた。橋脚だけの物件もあるにはあったが、いまにも道路が乗せられんとしている。なにも乗せられてない壁が並んでいる景色ではなかった。

橋脚はもう純粋な壁であることを諦めて本来の目的に就こうとしている。ついにあいつも就職か。

事前にネットで調べて行ったのだが、ネットで得た情報よりもさらに工事が進んでいた。けっこうドッグイヤーですね。建築。

 

巨大な三味線のバチ

はずれははずれとして受入れて、別の現場に向かう。別のローカル線に乗って移動し、駅から2キロほど歩くとそこは三味線のバチ祭りみたいなことになっていた。

ふつう三味線のバチは土に刺さない
しかも巨大なコンクリ製のバチでなんて、あるわけない。
でもここはそうだヨー

おもしろい。かわった眺めである。なにがどうしてこんななってしまったんだろう。あ、高速道路作ってるのか。

ここで宇宙からの電波を観測してますといわれたら納得するだろう。三味線のバチを信仰する人たちが作った偶像ですと言われても信じるかもしれない。考えてるだけで1日つぶれそうだ。だから高速道路なんだけど。

 

いろんな角度から見てまいりましょう

面白い景色なのでまわりをぐるぐる歩いてみた。犬みたいである。

横から。なぜ携帯が写っているかというと…

高さの違う板が並んでいるので、横から見たら携帯の電波状況(アンテナの数)みたいになるのではないかと思ったのだ。巨大な橋脚で「バリ3!」って言ってみたかったのだ。

ぜんぜんならなかったけど。

黄色い電線、赤い標識、鉄塔、ごっちゃごちゃな景色
壁に登るための階段

橋脚には登るための足場が設置されていた。

足場はコンクリのマットさ損ねていて無粋な気がしていたのだが、ぐるぐる見ているうちにこれはこれでいいのではないかと思うようになった。年を取ると肘当てのあるジャケットとか平気で着るようになるのと同じだろうか。

とくにこの足場だ。


この足場で「あ、おれ、足場好きかも」と気づいた

永遠に続くかのような足場

足場もかっこいい。建築現場には建材がきれいに等間隔に並べられていた。最後にはそれすらかっこいいと思えるようになっていた。畑に苗が等間隔に植えられているのも超クールである。


でもやっぱりコンクリ超クール(真横から)




 

 
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