街じゃなくてもいい
看板を漢字1文字に置き換える試みは、街以外の場所でやっても面白い。例えば、セブンティーンアイス。
下の画像のデザインだったら誰も買わないだろう。味気なさすぎる。
(完全に余談だが最近私は「セブンティーンアイスで売られているアイスはほんとうに17種類か」を検証する旅に出ており、 結構な割合で「16種類」「15種類」の自販機に出会っている。先ほどの画像はダブリが2種類で発生しているので15種類だ。いつか調査がまとまったら何らかの形で報告します。)
最後にもうひとつ。横浜スタジアムの看板を漢字1文字にしたらどうなるだろう。
外野フェンスがスカスカになった。
外野フェンスに書かれたニッパツ(日本発条株式会社)という会社が前々から気になっていた。横浜には「ニッパツ三ツ沢球技場」というサッカー場もある。今回漢字1文字にするために調べ、バネを作る会社であることを知った。 「発条」はバネのことらしい。またひとつ賢くなった。
同様にSUGIKOも前々から気になっていた。調べたところ、工事現場の足場を扱う会社らしい。思ってたのと全然違った。ロゴがUnity (3Dソフト) みたいなので勝手にデジタルコンテンツ系の会社だと思っていた。
また、住友ベークライトは日本のプラスチック工業の草分け存在らしい。いろんな世界があるんだなぁ……。
球場の看板には知名度の少ない企業が出資していることが多く、漢字1文字で置き換えるためには、調べないとわからないことも多い。裏を返せば、普段見ているのに全然事業内容を知らなかったということだ。「新時代の写経」ともいえるこの行いは、自分がいかに普段世の中をぼんやりとみているかを明らかにしてくれる。
学んだこと
繁華街で撮った写真を、画像編集ソフトで「1看板につき漢字1文字」に置き換える今回の遊び。実際にやってみると多くのことを学んだので最後に整理しておく。
・看板には「機能」と「味わい」があり、機能だけを抽出すると素っ気ないものになる
・漢字の情報圧縮率と可読性の高さはすさまじい
・看板を漢字1文字にするとダイレクトに脳に伝わる。漢字1文字でブランド名を伝えることは難しいが、ブランドを想起させる色や書体を使用すれば不可能ではない
・普段よく目にする看板でも、その会社がどのような事業を行っているかを知らないことが多い
余談ですが、原宿にはあまり看板がなく、やりがいが無かったのでカットしました。でもおしゃれなので見てほしい。
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編集部からのみどころ
なんでこんなこと思いついたんだろうという発想ですが、街の風景が一気に身も蓋もなくなるのは確かに面白い。細かく見ていくと、本文では触れられないところでも「蒸ってなんだ」「験って何屋??」とかいろいろ気になってきます。元写真と比べつつお楽しみください。(石川)
おまけ:漢字1字の旅で撮影した写真たち
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