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笠取小屋から10分も歩くと、一気に視界の開ける場所に出る。
「水干まであと0.4km」という看板も見える。
天気は急に曇天に変わり、気温も低くなっている。
それでも勾配はなだらかだ。足取りが軽くなる。
突然、僕の携帯が鳴った。
標高1800メートル、ここは圏外じゃないのだ。見慣れない番号だが嬉しくて出る。
「ああ、つながった」
運転手さんだった。
僕の安否を心配して携帯を鳴らしてくれた。
「もう少しで着きそうですよ」
「ああ、本当に。それは良かった」
4時の約束を再確認して電話を切った。
やっぱりこの人はシャイニングの黒人料理人だ。
でも、あの黒人は助けに来たらすぐにオノで殺されてしまうんだった。あの黒人の役目は雪上車を持ってくる事で、シャイニングは何よりもあの奥さんの顔が恐い。
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