■若い芽、そして花粉
ちかくの花屋で花束を買ってきた。花束を持って歩くと近藤正臣になった気分。
葉の裏を見てみると、小さな唇のようなものが見える。これは気孔か。これが夜にムハーと開いて空気を吸ったり出したりしているのである。こわい。
若い芽を見てみる。きれいなような、こわいような。「若い芽」というどきどきする響きとあいまってなにか興奮してきました。
興奮ついでに花粉を見てみる。
思ったほど面白くない。こんなものか。こんぺいとうのようにも見える。
さっきまで興奮していた自分がばかみたいだと思った。
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