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特集


ちしきの金曜日
 
坂の町を知る・長崎の特殊マシーン巡り

なんだろ?このホース
道端のあちらこちらにホース

2号機を見に

この手のものは全種類見なければ気がすまない私は、次に別の場所にある2号機を目指した。

ちなみに、今回のネタはWEBマスター・林さんに教えてもらった。私は長崎に住むようになって5年目だがメールをもらうまで、まったくこの存在に気が付かなかった。つまりどういうことかと言うと、およそ普段足を運ばない場所(近所に住んでない限り)にあるということだ。

斜行移送システムがある辺りは階段が入り組み、複雑な迷路のようになってる。さきほどの一号機の時もそうだが、簡単に道に迷える。

しばらく階段を登ったり降りたりしていたら、道端のあちらこちらにホースがあるのが気になった。しかも、なんとなく臭い。

道を尋ねるついでにホースについても聞いてみた。
あ、さっき汲み取りが来ててね。
「えっ!?バキュームカーのホースってこうやって置きっぱなしなんですか?」
いや、今日はたまたま…。

なにやら肝心な部分は口を濁されよく聞こえなかったが、こういう斜面だと下水の整備も難しく、水洗便所の普及率も低いようだ。

そういえば昔、やはり長崎のかたから
子供の頃、バキュームカーのホースに片足を乗せて、流れる振動を楽しんでいました。
というメールをもらったことがあった。
しかも女性からだった。

そして発見

2号機は、だいぶ坂を上がった上の方にあった。
もっと下だろうと思い、けっこう探してしまった。


おお!

2号機・さくら号

スッと上空を伸びていくレール。
桜の絵が描いてあるせいか、妙な観光ムードが出ている。この近くには立山公園という桜の名所があるので、おそらくネーミングはそこからとったものと思われる。

が、しかしこのリフト自体は特に展望台や観光施設に向うわけではなく、ただひたすら平常心で住宅地の間を上り下りしてるところがなんとも素敵だ。

2号機は必要なところに作ったというよりも、作れるところに作ったような印象を受けた。というのも、私が行った時は利用者が誰もいなかったから。おかげで、じっくり操縦席を見物することができた。


操縦席

仕様は一号機とほとんど同じ。
・走行速度15m/分
・レール長51.3m
・最大勾配32度

片道3分半かかるので、やはり健常者なら歩いた方が早い。平成15年6月に完成した。


このムードにして、特に観光名所らしき所へは向わない。

●坂の町・ミニ知識

ところで、坂の町のちょっとした工夫として、ほとんどの階段には白いペイントが施されている。これはどういう効果があるかというと…


マークなし
マークあり

上から階段を見下ろしてみると、マークがある方と無い方とでは明らかに見やすさが違う。これにより、降りる時に目測を誤って踏み外す確率が減るというわけだ。



 

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