(作品名) アスレチッククラブ4号プロジェクト 作:KOSUGE1-16+アトリエ・ワン+ヨココム (トリエンナーレ本会場)
梅田「これは巨大なサッカーのオブジェですね。特にすごいところはないですが」 内沼「昔流行した、サッカーのボードゲームの巨大版です。ちゃんとプレイできるんですよ、ほら」
梅田「ほんとだ! サッカーゲームを巨大化させた作品なんですね。ほんとにプレイできるんだ」 酒井「面白いですね」 梅田「作品というより、アトラクションみたいですね」 内沼「そうですね」 梅田「素人の頭で想像すると現代アートってもっと小難しくて難解なイメージなんですが。何もない部屋があって作品名が「無題」って書いてあるとか。白い紙に黒い線が一本引いてあって「突発的な空間の裂け目」ってタイトルが書いてあるとか、そういう面倒くさいイメージでした」 内沼「ははは。そんな事はないです。特にトリエンナーレは“アートサーカス”というキーワードを掲げていて、家族連れが楽しめるような作品を用意していますから」
確かに作品のひとつひとつが、体感して楽しめるものが多い。現代アートという言葉に対する自分の偏見を少し恥ずかしく思った。
(作品名) 1つ1つの出逢い、1人1人の人生、この世界に対して全く無力であるとは思いたくはないのです。 作:黒田晃弘 (トリエンナーレ本会場)
また内沼さんの知人に出会う。
内沼「この似顔絵作家の黒田さんは僕の本屋でイベントを開いてもらったんですよ。あ、黒田さんだ。どうもお世話になっております」
また内沼さんが知人を見つけたらしい。僕も声をかける。
梅田「はじめまして。今取材させてもらってるんですよ。作品をバックに写真撮ってもいいですか?」 黒田「あ、どうぞどうぞ」