人それぞれ様々な感じ方をしがちなペット人形・ファービー。アメリカからやってきたんだと思う。
個人的にも変な人形という程の認識しかない。初代が人気を集めたときもスルーしていた自分。そう、食わず嫌いで距離を置いてきたのだ。
それでいいのか。それでは本当にファービーと向き合ったことにならないではないか。
別に向き合う必要性はないとも思うのだが、新型ファービーの発売を期に実際にファービーを買って、好きになれるか試してみました。
(text by 小野 法師丸)
●会いたくないけど会いたいアイツ
10月23日(日)の昼過ぎ、本サイトトップページにある「Topics」の欄を見ていると、気になるトピックがあるのに気がついた。
個人的にこれといった思い入れはないが、懐かしさだけは感じるファービー。その第2弾が登場と言われても、特に思うところはないのだが……それでいいのだろうか。
なんとなく変な奴だと思って避けてきたファービー。私はファービーの何を知っているというのだろう。
わけのわからない自問自答と、なんとなくおもしろそうかもなという気持ちが入り混じったと言えばよいだろうか。あまりうまく説明はできないのだが、スーパーへ買い物に出かけている妻に電話をかけてみた。
ファービーという言葉がちっとも入っていってくれない。確かに急にファービーだなんて言われたって認識できないかもしれない。
そう言われると、はっきりした答えは自分の中にもない。これまでファービーとまっすぐ向き合うことなく、遠巻きにシニカルなポーズを取るだけだった自分。「それでいいのか」と問うならば、「別にいい」という答えが出てくる。
なぜだか「PRESENT FOR YOU」と書かれている袋で包装された箱だった。うっすらと「ファービー」と書いてあるのが透けて見える。確かに中にはファービーが入っているのだろう。
「こんなことまでしてくれなくてもよかったのに」と言うと、「レジの人に聞かれて、自宅用とは答えられなかったわ…」と妻。
私たちは心の底の方で、同じ気持ちをもっていたのかもしれない。これから本当にファービーを好きになんかなれるのだろうか。次のページからはちゃんとファービー本体が登場します。