めくるめくコンニャクワールド
がらがらサッシの戸を開けて入ると、中はふわっと温かかった。そして目の前にあふれるコンニャク、である。もうそこらじゅう、コンニャク。売店にはコンニャク以外のものがほとんど売られていない。これほどまでに「専門店」だとは。
はっきりいって、うろたえた。どこから見ていいのか分からない。すべてがコンニャクなのだ。このコンニャクとこのコンニャクに違いは何ですか? 聞けども聞けどもらちがあかないほどの種類。
どうしていいかわからず、10畳ほどの店内をぐるぐる10分ぐらい歩き回った。落ち着け、落ち着いてくれ。自分。
「はーい、コンニャク湯葉の追加分ね!」
私が行ったのはお昼前。まだ続々と裏の工場から作り立てのコンニャクが運ばれつつあった。元気のいい店員さんがどしどしケースで持ってくる。というか、ちょっと待て、コンニャク湯葉って何だ。
そう、場内はただのコンニャクだけでなくアクロバティックなコンニャクも盛りだくさんであった。とにかくその興奮をズラズラお届けします! |