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特集


ちしきの金曜日
 
明日の天気を今日知るために


将来の天気を計算するのだ

日本国内や世界各地から集められたデータは、スーパーコンピュータに入れられて、そこで将来の大気の状態が計算されるらしい。その仕組みを教えていただいた。


計算での予報をつかさどる気象庁の数値予報課。ただしスーパーコンピュータは都内の別の場所にある。
このコンピュータで計算されているらしい。ありがたや。いつもお世話になっております。
こんなふうに地球上の大気をブロック状に区切り、
となりあうブロック同士の熱や水蒸気の移動などを計算していく。

これが計算の仕組みです

まず、左の図のように、地球上を覆っている大気をブロック状に区切る。

それぞれのブロック中の大気は、熱や水蒸気などについての物理的な量を持っていて、その中で、水蒸気が冷えて雲になったり、海水が暖められて水蒸気になり、となりのブロックに移動するといった現象が再現されるようになっている。

ブロックの区切り方は、細かくすればするほど予想の精度があがっていくのだけど、あまり細かくすると計算すべき全体の量が多くなりすぎてしまうため、その細かさにはおのずと限界がある。

地球全体について予報する「全球モデル」の場合、ブロックの間隔は水平方向に55km、垂直方向におおよそ250mとなっているらしい。

 

計算結果はこんなふう

スーパーコンピュータによる計算の結果は、次のように天気予報図の形で出力させることができる。


10月27日午前9時についての、数値予報の結果の出力図のひとつ。気圧や降水量、風向などが書かれている。

これがそのまま天気予報になるわけじゃない

ただし、この図をそのまま天気予報図として発表して終わり、というわけじゃない。

こういう基礎資料をもとに、気象庁や各地の気象台の予報官が予報を作成して、天気予報として発表することになる。

その例を具体的に教えてもらいました。

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