挽きは3年
というわけでいろいろ挽く材料を買ってきた。いや、穀類や豆類を挽くものとはわかっているが、「回してすりつぶす感覚」をもっと試したいのだ。
石臼挽きに熟練するには3年かかるという(いや、たぶん)。修業あるのみである。
これはうまく挽けなかった。半分に割っても、石が軽いせいで豆の上に乗り上げてしまい、つぶすまでにいたらない。ならばもっと細かいものを挽いていくことにしよう。
ゴマや、ナッツ類は油がすごく出るのでベタつく。軽快に回したいので、やめといたほうがいいかもしれない。
昆布はどうか。粉にすれば、お湯に入れてそのまま飲めるので楽なのではないか。
やばい、このままでは「挽き語り」ができない。ゆっくりゆっくり、居眠りするくらいゆっくり石臼を回して、ついでに粉も挽けてる、お得!という感覚を味わいたいのだ。
今までいろいろなモノをこの欄で作ってきたが、私の惹かれるのはモノ作りというだけでなく、というか言ってみればほとんど「道具が好き」だったのかも、と気づかされる。
読んでるあなたも、だんだんウスを回したくなってきたでしょう。そうでしょうそうでしょう。どうぞどうぞ奥へ奥へ。