●つくば駅
地上に出た。 うお。なんたるこの変わりよう! 未来っぽいタワーとか建ってる。
駅出口のすぐ脇は、東京行きの高速バスなどが出ているバスセンター。元々このバスセンターは、つくばエクスプレスがここにできることを想定して作られたという噂が前々からあったが、ついに現実のものとなったのだ。
ちなみに、つくば駅は完全に地下に埋まっており、交差点を挟んで4箇所が出入り口となっている。
つくば駅(地下)を別角度から見るとこんな感じ。 交通量に対して道が広すぎるのはつくばの特徴だ。 将来の交通量増加を見越して、あらかじめ道をぶっとくしてるらしいが、なかなか車の数が追いつかない。 おかげで非常に快適なドライブが楽しめる。
H2ロケット
周辺を見渡すと嫌でも目に入るのが、写真のロケット。 これは一体なんだろう?という方のために一応説明すると 、…と思ったが私も実はよく知らない。ある時、ポッコリここに置かれるようになった。
つくばはこういう得体の知れないものが平然と置いてある街でもある。
H2ロケットは、「つくばエキスポセンター」の敷地内におかれている。これは1985年に開かれた筑波科学万博の時に作られた唯一のそれらしい遺産。プラネタリウムとかあって行ってみるとけっこう面白い。
私は高校生の時、友人と一緒にお金を払わずに裏の生垣を乗り越えてここに入ったことがある。しばらくしてロビーで休んでいたら、コンパニオンのお姉さんに 「今日はどちらからお越しですか?」 と、声をかけられた。 すると友人はなんと、 「ちゃ、ちゃんと正面から!」 と答えていた。そんなことまでつい思い出してしまった。 (ちゃんとお金払って正面から入りましょう。)
センタービル
つくば駅のすぐ隣にある不思議な造形の建物は、科学万博が開催される数年前に建てられたものなので、もう今から25年以上前のものである。が、今見てもなかなかモダンな作りである。
バイオマンが来たこともある
「センタービル」という名前が付いてるところからして、もうその時点からつくば駅がここにできることが予定されていたことがわかる。
出来たばかりのころ、ゴレンジャーの流れを汲む戦隊もの「超電子バイオマン」の撮影がここでおこなわれた。 当時すでに戦隊ものよりガンダムなどに流行が移行していた時期だったが、そこそこ話題になった。
ピザ屋「シェーキーズ」は、センタービルができた当初からある思い出深い店。500円代で食べ放題というのが当時としては衝撃的で、行くと必ず腹が痛くなるまで食べた。 「最低12枚は食べないと損するぞ。」 というまったく根拠の無い理論を打ち出す者までいた。 とにかくみな死に物狂いで食べていたが、今となっては食べ放題くらいでそんなにムキになるなよ、と思う。 ピザとはどういうものかを私に教えてくれた店。
スーパー防犯灯
つくばには警察というものがいない。 と、つい言い過ぎてしまうほど、警官の姿を目にすることがほとんどない。理由はたぶん土地が広いからだと思うが、それでは防犯上あまり望ましくないとのことで、こんなニュー設備が投入されていた。
この柱に向ってしゃべる
柱にカメラとマイクが付いており、これに向って助けを呼ぶと後で警官が来てくれるというシステムのようだ。
が、緊急時にこの柱に向って話すのかと思うと、一抹の不安を感じなくもない。あと、 「このランプが消えてると使えません」 という注意書きもあり、さらに不安感を煽られる。 (ランプはちゃんと点灯していた)
ゴミ転送装置
死体隠蔽とかに使われないのか?
そういえば、つくばには「ゴミ転送装置」なるものがある。 私は使ったことがなかったので使い心地など詳細は定かではないが、聞くところによるとこの箱にゴミを投げ入れると、地下を通って焼却施設に転送されるらしい。
なんか、ちょっとヤバそうな気もするのだが、今もこれ使われているのだろうか? (ちなみに、キーがないと開け閉めできない。)
変わる商業施設
駅周辺には、商用施設が雨後のタケノコのように乱立していた。私が学生時代を過ごした頃とはえらい違いだ。
科学万博の頃に作られた西武百貨店も、内装ががらりと変わっていた。当時売りだった世界で唯一の「弧を描くエスカレーター」がなくなり、普通のエスカレーターになっていた。やはり弧を描くやつは速度が遅く不評だったか…。
駅ができると街が変わる
その他、いろんなものが変わっており、 それらを見るたびに 「あ!あ!」 を連発する私。同行していたかみさんのテンションが徐々に下がっていくのが手に取るようにわかった。 「もうついてけないよ。」 と言われた。
新しいマンションもあちこちに建っていた。 つくばは今、未曾有のマンション建設ラッシュらしい。
これが電車の力か。
エジプト文明、インダス文明、メソポタミア文明、黄河文明。かつて人類は大きな河川沿いに文明を発達させて来たが、現代は駅がその役割を担っている。そのことをまざまざと痛感した。
次の駅へ
では次に、隣の駅は一体どうなっているのか、車を走らせて見に行ってみることにした。