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特集


ちしきの金曜日
 
ただ沼だけを見つめていたい

●敵情視察・湖を見る

 沼の仲間であり敵でもある存在、それが湖。そんなものに仲間も敵もないだろうという声が聞こえてきそうだが、沼を見続けていると湖には愛憎入り混じる気持ちが湧いてくるものだ。

 敵を知ることが己を知ることにもなる。湖とはどんなだったか。


さすが湖という余裕

 訪れたのは亀山湖という湖。たまたま行ったのが台風のあとということもあってか、水の色こそ沼寄りだが、スケールはやはり湖を名乗るだけのことはある。

そういう売り方で攻めてくる湖

「沼一望」だとしたらうれしくない

 周辺にある看板も沼とは違った売り方で湖を押してくる。「沼にはできないだろう」というところを突いて攻め立てられているような気さえしてくるのは、沼に入れ込み過ぎだからだろうか。

 このセクトでも負けたくない。次は沼のエースとも呼ぶべき沼を訪れてみよう。

 

●別の顔を見せはじめる沼

 規模を求めて沼を探したとき、関東エリアで外せないのはやはり千葉県北部にある印旛沼だろう。


これまでの沼観を覆すスペクタクル
どうだ、これが沼の実力だ!

 かなり大きな沼である印旛沼。これまで見てきた名もなき沼とは別格のスケール。実際、面積で言えば先の亀山湖を軽くしのぐものがある。これでも干拓で半分の大きさになっているというからすごい。

うーん…

 湖に負けじとやってきた沼のエース・印旛沼。広大な景色は確かに印象的なのだが、心にひっかかるものがある気がするのはなぜだろうか。

確かに広さはすごい
観光地化もされてる

 続いて訪れたのはもうひとつの沼エース・手賀沼。こちらのスケールも印旛沼に劣らないものがある。立派な橋が整備されていたり、白鳥の足漕ぎボートが楽しめたりするなど、かなりの実力派だ。

やたら人間慣れしてる鳥

 桟橋にたたずむ私のところに、スーッと白い水鳥が泳いできた。エサをもらえるとでも思っているのだろうか、警戒することなくかなり接近して首を伸ばしてくる。

 おかしい。こんなの沼じゃない。

 いや、私ひとりがどうこう言ったところで沼であることは揺るぎがない。ただ、なんというか、自分が求めていた沼ではないと言えばいいだろうか。

 自分が思う沼とはこんなではなかったはずだ。メジャーな沼にはメジャーなよさがある。ただ、湖への対抗心を燃やすばかりに、今回の沼めぐりにとって大切なことを忘れてしまってはいなかっただろうか。

 沼の本分とは何か。原点回帰を目指し、沼をめぐる旅は続く。



 

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