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特集


フェティッシュの火曜日
 
ホック服の提案

ポケットのたくさんついたバッグやジーンズが好きだ。なんだかすごく得した気分になる。どこに行っても手ぶらでOK、もう安心だ!という気がなぜかする。

いっぽうで、最近いろいろ工具を買い足しているが、作業をする際、それら工具を取り出しやすい収納が欲しいと思っている。職人さんや美容師さんが腰につけている道具入れ、あれなんかいいんじゃないか?

しかし道具のサイズが合わなかったり、何かと自分の使い勝手に合わない部分が出てくるものである。いっそ、自由度の高い道具入れを自分で作ってはどうだろう。というわけで、今回は提案型工作記事です。本当にこういうプロダクトがあればいいなと思っています。暑い日の続くなか浮かんだ妄想ではない。

乙幡 啓子

理解されない

2ヶ月ほど前のニフティでの会議。
「ホック服を作ろうと思うんですけど」とネタ出しをする。
それだけではまさか伝わらないので丁寧に説明。が、一呼吸置いたあと、Webマスターの林さんに言われる。「わかんないけど、いいですよそれで」

そして先々週。「乙幡さん、今度やる企画って何でしたっけ」「ああ、そろそろホック服を作ろうと思うんですけど。たくさんホックをつけて、自由度の高い・・・」
林さんは一呼吸置いた後、「全然イメージわかないけど、いいですよそれで」

いや、大丈夫だ。たとえ説明が足りなくても、それが理解されなくても、自分の中ではもう決まっている。まっすぐ前を見据えた瞳には、いつしかまぶしい工作者の光。


最近買ったリュックも、いたるところにポケットが。ポケット三昧。ポケットまみれ。

BBフェスタの設営風景でも、お腰につけた道具入れがあちこちで見られた。

上の写真のような、道具に合わせたポケットがたくさん欲しい。が、意外と市販のものでは足りなかったり、尺が合わなかったりして残念な思いをする。それなら 「一面にホックのついた服」 を作り、持ち物が何であれ微調整可能な作りにしたらいいのではないか、とずっと考えていた。

ホック、ホックと言っているが、正しくは 「バネホック」 だ。中のバネでパチンと閉められる、おなじみのやつ。その材料一式をいそいそと買ってきた。


バネホック、一袋20組入って158円だった。
4個で対になっている。メス(左)とオス(右)。

いつも思うんだが、でっぱっているほうをオス、へこんでるほうをメスという言い方、わかりやすくていいとは思うが、いつも変な気分にさせられる。だってアレがでっぱってるからアレなのでコレのようだ、って公式の場でも言えているということじゃないか。パソコンの接続のマニュアルとか。

でも、初めにそう命名した人を私は尊敬する。


打ち台。これにホックを乗せて布地(または皮革など)を挟んで、右の 「ハトメ抜き」 を乗せてトンカチでたたく
ハトメ抜き (右) を、それぞれオスメス対応するホックに乗せるわけです。

さて、何を入れて持ち歩くか。設計フェーズに入ろう。


 

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