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特集


ちしきの金曜日
 
宮崎すごい石めぐり


●日本のイースター島は宮崎にあった

 最後の石めぐりとして紹介するのは、日南市にあるテーマパーク「サンメッセ日南」だ。

一見なんの変哲もないエントランスだが
建物の中に入るとなんかおかしい

 のっけから妙な迫力で押してくるこのテーマパーク。ただならぬ気配をすでに感じるが、このサンメッセ日南には世界の七不思議としても数えられるイースター島のモアイが復元されているのだ。

 施設の人に道を聞き、言われた方に歩いていってみる。


あ、いたいた!

 全体的に南国ムード満点の中、あんまり違和感もない感じでモアイたちは立っていた。


けっこうなじんでる
ゴスペルとか歌いだしそう

 遠い島のどうかしてる像・モアイを完全復元。しっかりイースター島側からの許可も取って建立されているらしい。

 実は本家イースター島のモアイたち、部族抗争や地震などのために、長い間倒れたままになっているものもかなりの数にのぼっていたとのこと。そんな状況を聞いて日本の建設関連の会社や専門家が協力してクレーンで引き上げたのをきっかけに、友好の印としてここに復元像が建てられたわけだ。


元気そうだね

 迫力とともになごむ感じも漂わせているモアイ像。たぶんいい奴。学校に通っていた頃は、クラスに一人はこんな感じの生徒がいたような気もする。おなかを抱えたポーズもかわいらしい。

 

●内面を喚起する巨像

 今回の石めぐりを通じて思うのは、石を見ていると自分の中に得も言われぬ思いが自然と湧き上がってくるということだ。


「よお、元気?」
「まあ、いつもこんな感じ」

 得も言われぬ思いなどと書き出してしまったが、湧いてきたのはこんな間抜けな会話だった。確かにモアイにはあまり饒舌な感じは似合わない。


意外と薄いんだね

 宮崎の青い海と空になじむモアイ。イースター島に行くのはかなり大変だが、そこまでしなくても宮崎でかなりのモアイ度達成だ。

一体にひとりずつの記念写真も楽しそう
「腹へったなー」

 私のほかに訪れていた観光客のみなさんも、モアイと記念写真を撮ったりぺちんぺちんと愛しく叩いたりしている。のんびりムード漂うモアイの魅力にみんな楽しそうだった。

モアイの下腹部が気になった

●勝手に解釈・石めぐり

 石側がなんにも言わないのをいいことに、適当に解釈してきた今回の石めぐり。それぞれいわれや縁起もあるだろうが、まあそういうことは置いておいて、好きなように感じ取ってもいいだろう。

 今回は宮崎というくくりで見てみたが、他にもすごい石はたくさんあるはずだ。見る人それぞれ、勝手に何かに見立てたりセリフをつけたりすると、石を見るのもまた楽しくなると思う。


 

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