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特集


ひらめきの月曜日
 
風鈴と大地が揺れた日

大盛況です

合い言葉は「風鈴リベンジ」。気合いが入っていたわりには昼過ぎまで寝てしまったため、川崎に着いたのは3時を過ぎていた。

風鈴市には「全国の風鈴が勢揃い」だそうだが、全国に名物になるような風鈴があったことに、まず驚く。気に入った風鈴があったら是非購入しようと心に決め、昨日と同じ道を歩いて大師さんを目指した。


昨日と同じ道とは思えない人の数

すごい人出だ。「やっぱり境内へ続く道は、こうでなくちゃ」と思いながら、左右の店をひやかしつつブラブラと歩く。

川崎大師は、ダルマ屋も多いが飴屋もやたらと多い。威勢のいい男衆が伸ばした飴を包丁でトントンと切り、さらに威勢のいい女衆が、その飴を道行く人に売り込む。連携プレーが見事だ。


「おねえさん、飴食べてって」と、京唄子似のオバちゃん
機械が飴をグイングインと伸ばしてました
飴切りパフォーマンスにはマネキンまで登場
こちらは人間です

そんな土産物の店先にも、しっかり風鈴がブラ下がっている。…そうだ、目的は風鈴だ。忘れるところだった。

飴屋にも風鈴
名物の「久寿餅」を売る店先にも飴屋にも風鈴ズラリ

それにしても、なんでこうも人がワイワイと商売をしてる所というのは楽しいんだろう。特に仲見世の楽しさは、ちょっと独特だ。つい財布のヒモを緩めてしまいがちだが、これはさしずめ「仲見世トラップ」と言ったところか。

昨日の倍以上の時間をかけて歩き、やっと境内へ到着。さあ、やっと風鈴と御対面といこう。


近付くのが大変なほど、人が集まってます

 

ばんばん売れてました

巨大なテントの中で、全国から集められた風鈴が売られている。その数750種類、23,000個という。ちょっと想像がつかない。

では、さっそく見て行きましょう。


北海道の隣は愛知と茨城。場所に規則性は特にないようです
最終日を前に完売する店も。どんな風鈴だったのか
秋田の手鞠風鈴を真剣に吟味するオバちゃん
こういうのが縁側にある家っていいですねぇ
親サケの中に子サケ。二重構造がグッときます
ああっ、こっちはフグの親子バージョンだ
佐渡おけさ風鈴。顔の部分に風鈴が
「やっぱり江戸風鈴だよ」と白髪の御老人

あまりに数がありすぎて、徐々に感覚がマヒしてきた。

最初のうちは「へー、北海道の風鈴はガラスかぁ。小樽のガラスなのかな?」とか「なるほど、京都は清水焼を使った風鈴なのね」など、いちいち感想を持ちながら見ていたのだが、連続で見続けたせいだろうか、徐々に「あー、風鈴だ…」くらいしか思わなくなってしまった。

途中、無料で提供されている麦茶を飲んだり、ベンチで休んだりと休憩を挟むことで、風鈴を鑑賞する新鮮な目をキープする。風鈴見物も大変だ。

「さ、次はあのエリアを攻めるか」と腰を上げる。時刻は4時30分。あたりは、まだ平穏です。風に吹かれて風鈴がチロチロカチャカチャ鳴ってます。



 

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