デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ちしきの金曜日
 
「立体駐車場」を鑑賞する

■ビッグ物件


しばしば見かける横幅がひろい物件。そしてたいていなぜか模様で装飾


これまでご紹介したものに比べ格段にビッグサイズな立体駐車場たち。自動車の入り口部分をごらんいただければわかるが、これは複数の立体駐車場を並べて一体化したかたちのものだ。

問題はこの手の物件はなぜかこのような幾何学模様を身にまとっている場合が多いことだ。また「P」の表記がないことも多く、総じてダンディさに欠けるのだが、正直嫌いじゃない。

地味さにも欠け、地味でもない。なのにそんなに嫌いじゃない。このもやもやをどうしたらよいものか。このビッグ物件にたいする態度をどのようにするかが、立体駐車場マニアとしての今後に重要な影響を及ぼすのではないかと自分で思っている。どうでもいい話ですな。

 

■こじゃれ物件


率直に言っていかがなものかと思う物件たち。目を覚ませ、と言いたい


なんだかんだでこれまでご紹介してきたものはまだ立体駐車場っぽいものたちであったが、これらはどうだろうか。ちょっと立体駐車場としての自覚に欠けるのではないかと思う。「立体駐車場としての自覚」ってなんだ。

一番つらいのは、左の物件がぼくのオフィスからよく見えるということだ。立体駐車場マニアが目にするのがこの物件ではたまったものではない。審美眼は日々養われるものなのだ。

 

■ツイン


プレーンで端正なたたずまいの物件がツインで登場。喜びも2倍


最後はすてきな物件で締めようと思う。一本一本もなかなかの物件がペアでお目見え。左の物件は残念ながらビルの谷間に完全に埋没してしまっているが、右の物件はすばらしい。「ビッグ物件」みたいに大きなやつひとつにしちゃえばいいじゃん、というようでは立体駐車場マニアとしてはまだまだである。

ここには素敵な立体駐車場を2本見つけた、という以上の喜びがある。月並みだが、「1+1は3にも4にもなる」という言葉を実感。こんなところで実感。

こういう物件もあった。今後、さらなる収集と分類方法の改善が求められる

冒頭でも書いたようにぼくは自動車免許を持っていない。そんなぼくがのめりこんだ立体駐車場の作品世界。別にアイドルの知り合いでなくても、アイドルにあこがれることはできる。お前とどんな関係が、とか資格が、とかはどうでもよくて、興味を持ったものを受け入れることが大事なのだ。

つまり、立体駐車場がぼくらに教えるのはそういうことだ。

うそですけど。



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.