デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


フェティッシュの火曜日
 
石焼こう!〜焼き石料理を実践

石焼きへの遠い道のり

さて、石焼きである。要は、

・石を焚き火などで数十個焼いて
・掘った穴の中に敷き
・その上にバナナの葉っぱで包んだ食材を並べ
・土などでフタをする

といった単純な工程。パプアニューギニアで今も行われているというが、「バナナの葉」というのがいかにもという感じだ。

「単純な」と書いたが、実はここからが、「ニコタマの一番長い日」の、始まりだった。


川崎の河原はすごい。バーベキュー用使用済みブロックがごろごろころがっている。早速炭火起こし用のかまどを作る。

石焼きができるまでおあずけ食らうのもなんなので、ダブル釜方式で(炊飯器みたいだ)。片方は石を焼く専用だ。

とにかく炭火を起こして石を投入するが、どのくらいまで熱すればいいか目安がわからない。真っ赤になれば頃合い、というが、どんどん石にひびが入っていく。


割れた石。この熱に耐えられるもののみが厨房へ入ることを許される(嘘)。

たぶん、炭火でなく「焚き火」に直接石を投入したほうが一気に焼けてよかったのかも。でもなんとかコツコツと焼いていくことにしよう。焼けるまでの間、スタンバイ中の食材の表情をご覧ください。


刺身用のカツオを焼くゼイタク!直射日光のもと待機させるアヤウサ!
食パンとバナナで朝食の用意ができたわよー!じゃなくて、石焼き待ち、なのだ。
鶏ムネ肉は塩コショウだけで勝負。ふりかけただけでも本格的っぽくなった。
ちくわはとろけるチーズをインで、チーズちくわとしてエントリー。
目玉その1:袋入り生焼きそば。ちゃんと水も入れときます。
粉ソースも入れてしまえ。
目玉その2:焼きりんご。芯を取って砂糖とシナモンという最小限の調味料で。
目玉その3:ごはんとナムル・キムチ・コチュジャンで「石焼ビビンバ」になるがいい!

市販のピザを石焼きに。「石窯」があるんだからこれもありだろう、と。本格ピッツァのように、炉端焼きチックな長いヘラで供したい。

バナナの葉っぱの代用で、全てアルミホイルで材料を包み終えた。が、まだ石が焼けきってない。仕方なく、食材を第2釜で炭火で普通に焼いて食べる。

うまい。発泡酒が進む。暑さと熱気でどんどん酒を消費する。

ウインナーはやっぱ炭焼きがうまいな!炭最高!などと言い合い、あれ何しにきたんだっけそうそう石、と思いかけた頃に石が焼けた。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.