6日〜5日前:型彫刻し始める
彫刻でしたよ、結局。硬質ウレタン、結局「軟らかめのコンクリートブロック」のような手ざわり。手に粉がいちいちくっついてうっとおしい。
スチロールカッターではゆっくりゆっくりとしか切れず、ものすごく力を使い、本当に難儀した。普通のカッターでこりこり削っていくことにした。
カッターで削る感触は、そうですねえ、スイカ切ってる感じか。
ピンの型紙。なるべく砂で安定するように、でもピンらしくなるように。
まず向かい合う面を型通りに削る。昔工作の時間でこういうことやったなあ。
そして細かく削っていく
哲学で「形相」という言葉がある。ほぼその内容は思い出せないが、こういうことではなかったか。このウレタンの塊の中に、懸命に「ボウリングのピン」の形相を見出そうと必死になるが、なかなか曲面を真実に近づけていくのは難しい。
数時間の果てに。
なんとか形にした後は、350番くらいのヤスリで滑らかにしていく。これは楽しかった。ここだけなら自分の職業にしてもいいくらいだ。
もう1枚。自慢。
調子に乗って模様を描いて、その上からラッカーを塗る。何度も塗って乾かすと、つるつるのピンが完成。ものすごくよくできた。
インテリアにしたいくらい。生きて帰ってきてくれればいいが。
ここまでかなりの工程&時間を費やしたが、まだ完成までの工程を半分しか進んでいないのである。久しぶりに力の入ったプロダクトだ。
が、ここまでにしとけばよかった。
ま、まあ型取りまで一気にお話しましょう。ここからがまた大変なんですよ。