デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


はっけんの水曜日
 
ハブを探しに

外にいました

館内に生きたハブはいなかった。半分諦めて、だけど内心ほっとして先を急ぐと通路が明るくなった。外へ続いているのだ。出口だろうか。ヘビの世界からの脱出口だ。

安心して小走りに外へ出ると。


ポップなフォントできっついことを言ってくる

ハブのはなしがい。

と無邪気に書かれた場所が。放し飼い、というくらいだからもしかしたら生きたやつがいるのかもしれない。恐る恐る手摺の向こうを覗き込むと。

やっとご対面。はじめまして、ハブです。

いました。

ていうか100匹くらいいるらしいよ。平然と書いているが、その場ではかなり足がすくんでいた。よくヘビに睨まれたカエルのようだ、という表現をするが、今まさに僕はその状態。さっきの残りの3分の1はここで漏らした。

ハブ博物館の屋外展示場は生きたヘビだらけだった。沖縄近辺に生息する様々な種類のハブや、東南アジアをはじめ海外で活躍するでかいやつらが所狭しと飼育されている。


さらに歩みを進めると大蛇ゾーンが。
大蛇ゾーンはケースがとにかくでかい。手前の壁のところにびたっとでっかいやつが張り付いているのですが、かなり衝撃的にでかいので掲載は避けます。
こちらゴールデンパイソンのあやちゃん。4m20cm、体重はひみつ。
マングースも走り回っていました。

 

やっぱり本物は違います

ようやく会えたハブは芸能人くらいオーラが出ていた。薄茶色のボディーに黄色い斑点、そして瞳孔は常に全開。キングオブヘビ。まさに泣く子も黙る面構えだ。畑に行ったときに出会わなくって本当に良かったと思う。興味本位で僕みたいに無謀な装備で草むらに入ったりしない方がいい。毎年100人前後の咬症被害が出ていることも事実なのだ。

万が一ハブに咬まれた場合の対処法として

1.口で吸って毒を出す(毒は飲み込んでも死なない)
2.傷口から体の中心に近い部分を縛る
3.安静にして救急車を呼ぶ

実際咬まれたら冷静でいられるか不安だけど、きちんと処置をすれば死に至ることはないようです。

 

売店には携帯用毒吸出し器が売られていました。

ハブと生きる

今回の取材を通してハブとの距離が縮まった気がしました。一方的にですが。

ハブは恐ろしい生き物、と思われがちですが、観光資源としてのみならず沖縄の重要な生態系の一角を担っている動物なのです。きちんとした知識を持ってハブと共存していきたいものです。

ハブ博物公園

沖縄県玉城村字前川1336番地
おきなわワールド文化王国内
рO98−949−7421
年中無休



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.