立体的な髪型が気にかかる。
昨年は、立体的なヘアスタイルの代表格、野口英世博士になりきってみたりした(「なりきり野口英世」)。それからというもの、更に立体的な髪型への興味が強くなってしまった。実際、立体的な髪型にはどんな種類があるのだろうか。街に出て探してみた。
(text by 住正徳)
銀座で立体的な髪型を探す
立体的な髪型を探しに銀座へとやって来た。歌舞伎座周辺と並木通り周辺で観察しようと思う。歌舞伎座周辺には和装の人たちが多いだろうと見込み、高級クラブが立ち並ぶ並木通りにはゴージャスに着飾ったお姉さんたちの髪型に注目する。
まずは歌舞伎座周辺で集めた立体的な髪型
訪れた日は十八代目中村勘三郎さんの襲名披露公演があり、歌舞伎座周辺は多くのファンでにぎわっていた。
目論み通り、和装の人たちが結構いて、その人たちはやはり立体的な髪型をしていた。以下、代表的なものを紹介します。
こうして見ると、立体的な髪型は大きく2つのタイプに分けられる事が分かる。
アップにしてガッチリと固めてボリュームを持たせるタイプ(立体No.001〜003)と、強めのカールを多用してフンワリとさせるタイプ(立体No.005〜007)。立体No.004はちょうどその中間にあたる訳だが、前者のガッチリ系は甲虫類の裏側に似ていて、後者はそう、蝶の様だ。
立体的な髪型をいくつも見ているうちに、だんだんと昆虫採集をしている様な錯覚に陥りつつ、夕暮れ時の並木通りへと場所を移す。