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土曜ワイド工場
 
壮絶!長崎のゴミ収集


これでラストだ

長い石段を下りてきて、ようやく最後の階段にまで辿り着いた。ここを下れば完了である。

回収所にあるゴミをさらに積み上げた後、一呼吸おいて
「ゥエエエイ!  ゥオオオオーーーー!」
と最後の気合を入れる。上着も脱いだ。

ハンマー投げの金メダリスト・室伏広治選手も声を上げて投げるが、あんな感じ。メダリスト級。

閑静な住宅街に、気合の雄叫びが響き渡る。


この坂を下りたら完了

坂を下ってくる途中でどんどんゴミを積み重ねて来ているるので、この時点が最も重い状態となっている。
積み増しを重ねたマックスな状態のソリが、ゆっくりと動き出す。


ズザザザ

加速するソリを必死で抑える

が、勢いを殺しすぎてもいけない

流れに乗って階段を駆け下りる!

あれ…!?

ちょっとスピード速過ぎやしないか…。

と思ったその時…!!


どっぱ〜〜〜〜ん!!!

勢いに乗って加速し過ぎたソリは制御不能になり、
壮絶にクラッシュ。

「だ、大丈夫ですか!!」

これだけの量のゴミと共に倒れたのだから、ヘタしたら大怪我を負うところだが、幸いにも怪我はなく無事だった。


この姿に、胸を打たれた…

倒れているおじさんの姿には、大変胸を打たれた。
こんな命がけの仕事をしている人を私は今まで間近で見たことがあっただろうか?


男は立ち上がる

その後、
私も散らばったゴミを積み直すのを一緒に手伝った。

それはけして偽善的な気持ちからではなく、感動しながらゴミ集めを手伝った。鳥肌も立ってたかも。


収集完了。こんな熱い仕事があるだろうか?

これで全て完了、お疲れ様でした!
と思いきや、おじさんは再び階段を登っていった。今日は全部で3つほどこの塊を下ろしてくるという。心底頭が下がる思いを感じた瞬間だった。
(全部独りでやってるわけではないとのことだが)


そして、さらなるゴミを下ろすため
男は再び階段を上がって行く。


話によると、この方はこの道32年のベテラン。
それでもたまに壮絶にクラッシュしてしまうことがあるという。素人には迂闊に手出しできない危険な仕事だ。
が、体力的に厳しいのでそろそろ引退かな、とも言われていた。ちなみにこのおじさん、プロレスラー並に体格がいい。普通の体格の人だったら、あの場面はけっこうヤバかったと思う。

こんな壮絶な仕事、私は初めて見たかもしれない。


猫はのどかに休んでる

はたらくおじさん、はたらくおじさん、
さーよおーならー♪



 

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