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特集


ひらめきの月曜日
 
おひとりさまの限界

ハードル高いです

さすがに乗り物に乗るとなると、園内をブラブラするだけとはワケが違ってくる。でもここで逃げ帰っては、遊園地に来た意味がない。

「もう帰りたい。でも遊園地に来るの久しぶりだし、乗り物には乗りたい、三半規管をぐちゃぐちゃにしたい。でも1人。うーん…」

そこで、自らを鼓舞させる意味も込めて回数券を買った。


これで逃げ場がなくなりました(残すともった いない)

「キャーッ」という声が響きわたる

静かな行列

数ある乗り物の中からフリーフォールを選択。あえて行列が長い物を選んでみた。

意を決して列に並ぶ。…奇異の目で見られるんじゃないかと危ぶんでいたが、一度並んでしまえばこっちのものだった。

列の人達はみんなそれぞれの世界に入り込んでおり、誰も1人客など気にする様子もない。もし「おや?」と思われたとしても、きっと「連れはトイレかな?」と想像してくれただろう。

おしゃべりの相手もいない私は「カップルウォッチング」くらいしかやることがなく、ただひたすらに観察しまくった。

「カップル会話リスニング」でもしようと思ったが、周りがあまり会話をしていない。もう語り尽くしたのか、それとも語り疲れたのか、飽きたのか。

相手がいるのに喋らないなんて、なんて贅沢なんだろう。みんな、相手がいることの幸せに気付くべきですよ。まったくもったいない。

…あ、順番まわってきた。

仲良さげだったカップル
ポツンと置かれた靴を見ると不安になります

フリーフォールは一瞬で終わった。

乗りながら「あっ、さっきビール飲んだけど大丈夫か」と思った。(大丈夫でした)


続けて、お菓子の家に乗ることに
定員7名を1人で占領

お菓子の家には行列が出来てなかったので、すんなり乗れた。係員に「おひとりですか?」と不思議そうな顔で聞かれたが、それも一瞬のことで、あとはキビキビと仕事をこなしていた。プロだ。


ああ、高いなぁ…
そろそろ夕暮れか…

もう1人で乗るのにも慣れた。意外なほどに平気だ。孤独と対峙することになるかと思いきや、乗り物に乗るとそれだけで楽しいし、顔が勝手に笑ってしまう。

続けて、花やしきに来たら必ず乗ることにしている「リトルスター」を攻める。


移動しながら縦方向にもグルグル回る、とてつもなく楽しい乗り物。1人といえども、笑いがとまりません

難関かと思われた「おひとりさま in 遊園地」だったが、そこそこ楽しんでしまった。これは果たして、いいことなのか悪いことなのか。あまりに1人を楽しみすぎてはいないか。大丈夫か、私。

少々不安になりながらも、まだまだ「おひとりさま」の修行は続きます。修行って。

えー、次はスポーツに挑戦です。


 

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