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特集


ひらめきの月曜日
 
夢のとんかつソースに挑む

どれも見事なまでの照りっぷり
チューブの底には、私だけが知る記号が書いてある

ついにジャッジを下された

お弁当用の小さなチューブにソースを詰めて、デイリーのライター、大塚さんと会った。

いきなり自作のソースを舐めさせて「ふうん。まぁ、おいしいんじゃない?」と言われたのではつまらない。そこで、ちょっとした工夫を施した。

この日、用意したチューブの数は4つ。自作のソースと市販のソースを2つずつ混ぜ、どれが自作のソースか当ててもらおうという趣向だ。

とんかつソースの味の判定には、やはり揚げ物が欠かせない。そこで某ハンバーガーショップに入り、オニオンリングを注文。持参した紙皿の上に、さっそく4種類のソースを垂らす。ああ、ものすごくドキドキする。

パッと見、どれも似たような色ツヤだ。さすがにAは見るからに自作ソースっぽいが、他の3つはほぼ見た目が同じだ。

さあ大塚さん、どれが自作のソースでしょう!


「…んー、AとBが自作?」


即座に言い当てられた

―― え! なんで? なんで分かった? そんなにマズい?

動揺しながら聞く私に、大塚さんがひとこと、

「だって、まろやかなんだもん」

ん? 言われて私も舐めてみる。あー…。味見ばっかりして、舌がバカになっていたようだ。今なら違いがよく
判る。これは違う、ハッキリ違う。かつおぶしと化学調味料ぐらいに違う。

「市販のソースはエッジが立ってるっていうか、ジャンクな感じ。自作のは、どこまでいっても印象が柔らかいなぁ。…毎日食べるなら、自作ソースかな。でも、マクドナルドのハンバーガーを食べたくなるような日は、市販のソースを選ぶね」

そんな大塚さんの意見を、嬉しい気持ちで「うんうん」とうなずきながら聞いていた。やっぱり手作りは、やさしい味がするんだな。ソース、作ってよかったな。

揚げ物好きなら、ぜひ一度

途中、「餅は餅屋、ソースはソース屋か…」と思いかけたソース作りだったが、なんとかおいしく出来あがった。

そういえば、手作りの味噌は大変においしい。たまに「作りすぎた」と分けてもらうことがあるが、味噌作りの大変さ(大豆を茹でたり潰したり発酵させたり)に比べれば、ソース作りなんて簡単だ。あれこれ工夫するのが好きな人は、絶対にハマる世界だと思う。

毎日でも揚げ物を食べたい方は、挑戦してみる価値がありますよ!

おいしかったです

 

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