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特集


チャレンジの日曜日
 
まぼろしのイスラムタウンへ

街をフラフラ歩いていると、確かに外国人向けのお店が数多く見受けられる(なぜか閉まっているお店も多かったが)。イスラム系に限らず、ペルーやブラジルなどのお店も多くあるようだ。外国人向けのマーケットやモスクがあることから、「伊勢崎にはイスラムタウンがある」なんて噂が生まれたのかもしれない、と、思った。

ここも閉店。 この店も閉店だ。
このお店はかろうじて開店していたのだが…… レジの向こうで高いびき。声をかけても全然起きない。マジで不用心過ぎです。
ここは託児所のようだが、さすがに門戸を叩く勇気はなかった。 ブラジル料理の店。ここも残念ながら閉店中。
ブラジルの食料品店 店内の様子はこんな感じです。
自販機にはインカコーラも普通に入っていた。 ここはブラジル人専用の理髪店。店内の撮影は不可とのことでした。

時計は午後3時を回り、ぼちぼちお腹も空いてきた。ここはひとつ、外国人向けのちゃんとしたレストランで食事をしよう。
ということで、外国人向けのレストランを探していると、ペルー料理のお店を見つけることができた。ここで食事をすることにしよう。

レストラン・エルケロ。ここで食事を取ることにしたのだが、その結果 思わぬ方向に……!?

ランチタイムは過ぎているためか、お店の中はがらんとしている。 店員はペルー人の女性で、カタコトの日本語でメニューやお店について説明してくれる。このお店に来るお客さんはペルー人に限らず、日本人も結構訪れるそうだ。


店内の様子。店内は明るく、清潔な印象を受ける。 店員の女性。言葉はあまり通じないがにこやかに接客してくれ、いい人オーラがにじみ出ていた。

とりあえず美味しそうな料理を注文して、出てくるまで店内を観察する。奥に置かれたモニタからはなぜかクイーンのライブ演奏が流れていて、壁には沢山のポスターが貼ってあった。壁のポスターをじっくりとみていると、 店員の女性が声をかけてくれた。
壁に貼られた沢山のポスターたち

「この写真がペルー。きれいでしょう? いつかいってみてください。とてもいいところですよ」
もちろん実際にはこんなに流暢に喋っていた訳ではないのだが(ペルーの公用語はスペイン語で、英語も日本語もすこししか分からないそうだ)、一生懸命聴いていれば理解できるから不思議だ。
他にも、四年前に日本にやってきたこと、日本語は難しくてなかなか覚えることができないのだということなどを、絶えず笑顔で語ってくれた。
そうこうしているうちに、厨房の方で料理が完成したらしい。そうして運ばれてきたものが、下の写 真の料理である。

ジャーン! これはロモ・サ・タードという料理だそうです。

写真でどのくらい美味しそう加減(ってすごい言葉だな)が伝わっているか不安なところではあるが、実物はみるからに美味しそうだ。 牛肉とトマト、そしてフライドポテトを炒めたものなのだが、実際に食べてみてもすごく美味しい。
思ったほどスパイシーではなかったが、ボリューム・味ともに大満足だ。

さて、食事が終わったら、続いては情報収集だ。店員の女性に「この辺に他にも外国人向けのお店はないか」と日本語と英語のチャンポンで尋ねるが、やはり真意を伝えるのは難しい。それでも悪戦苦闘していると、お店にペルー人の親子がやってきた。

お店の女性が、その母親にスペイン語でなにか話しかけると、その母親は僕を同じテーブルに座るように促した。 このお母さんがとてもアグレッシブな人で、簡単な日本語と英語、そしてスペイン語で、ものすごい勢いで猛烈にしゃべり出した!!

そしてなんでだかよく分からないのだが、気が付くとこの親子が外国人向けのマーケットを案内してくれるということに話が決まっていた。

なぜそこまでしてくれるのか分からないが、面白そうなのでついていくことにした。

ということで、ペルー人親子と共に伊勢崎を回るはずだったのだが、事態は思わぬ方向に転がることになる。

ノリノリのママさんたち一家。

衝撃のラストページに続く。


 

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