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特集


ちしきの金曜日
 
モノレール各駅停車の旅

まるで廃墟のような静けさだ。
公園内の様子。

流通センター駅

流通センター駅を出てまず眼を惹くのが、巨大な倉庫だと思われる窓のない建物だ。それもひとつではなく、あちこちに目につく。
およそ建築様式という言葉とは無縁なこの無骨な建物をみていると、中に巨大なロボットでも隠してあるんじゃないかという気にもさせられないでもないような気がしないでもない(どっちだよ)。

そんな建造物を横目に環七通りを右に折れまっすぐに進む。橋を渡り信号を渡って、それでもまだまっすぐに行くと、そこに都立東京港野鳥公園がある。 この公園の敷地面積は約24haにも及び、年間で140種類前後の野鳥をみられるという。

中に入り奥に進むにつれ、気がつくとさっきまで環七を歩いていたのが信じられないくらいの静かな空間に包まれているのがわかる。近くで鳥のさえずりが聞こえる。

この季節だけあって、全体的に枯れた雰囲気がただよう。この日は平日だったため休日の賑わいは分からないが、平日でも人の多い代々木公園なんかに較べると、穴場だといえるくらい人の気配がない。



写真でみるとなんだかもの悲しくなるような風景だが、実際にはもっと牧歌的だ。晴れた日に双眼鏡とお酒でも持って、ピクニックに来るには最適の場所だろう(パンフレットによればアルコールの持ち込みは禁じられてない)。

居心地が良いのでつい長居してしまったら、徐々に影が長くなってきた。先を急ぐことにしよう。



 

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