カキ小屋の内部
カキ小屋の中は、まるでキャンプの炊飯場のようだった。いかにも「小屋」という木の感じと薄暗さがなかなかいい。 こういう雰囲気、好きなのだ。
空いている場所に腰を下ろした。 ものの …。
さて、これからどうしたらいいんだろう? すっかり焚き火の前で腰を下ろしてる人になってしまった。
システムわかりません
座ったはいいが、それから先どうしたらいいか全然わからない。 「システムがわからん…」 というセリフが頭の中で浮かぶが、「システム」なんて言葉自体がそもそも場違いな感じ。
セルフサービス?
あたりをキョロキョロしてみると、「自家製漬物 百円」という札が見えた。ひょっとしてここはセルフサービスか? 必要なものを自分で取ってなんとかせいってことなんだろうか…?
「ここはセルフなんだ。」 そう理解して、軍手などを手にしていたところ、 「あ、ごめんなさい、まだでしたね。」 と、お店のお姉さんが私に声をかけた。
「なんだやっぱりセルフじゃなかった。」 と分かり、安堵感。 (早まって手にしていた軍手がやや恥ずかしい。)
バケツに牡蠣が盛られて運ばれてきた。 このゴルフボールのような牡蠣の扱いがGood。 よくみるとバケツには熱で溶けたような穴が開いている。 これはこれから行われることを予感させる伏線か。
店のお姉さんが、焼き方を説明しながら、お手本を示してくれる。が、超早口な長崎弁と木の燃える音で半分も聞き取れない。 「ちゃんと聞いておかないと後で痛い思いをするんじゃないか?大丈夫か、自分?」 という心の声も聞こえたが、あまり何度も聞き返すのも気が引けるので、それでいいことにした。
そして焼く
こうして、牡蠣は網の上に並べられて焼かれ始めた。
ジウウ…。
食べるのは次ページにて。