まぶたのトリに会える
このトリに会うためだけにここ来たっていい、そんなトリ、オオハシ。私がチョコボールのあのトリを好きなのも、ここから来ている。あのでかい口ばしのせいで、人の良さそうな顔に仕上がっている。
餌箱に近寄っただけで、シュタッと飛んできた。明らかに、何かを期待している表情。まあ待ちなさい。
餌を箱から取り出したらもう、「いらっしゃーい!」とばかりに飛んできた。「トリキャバクラ」かここは。来たお客にはかならず2〜3匹はついておもてなししてくる。いや、おもてなしではない。彼らの目当ては「餌」のみだ。あ、それもトリキャバのゆえんか。けっこうしたたかである。
オオハシが餌を飲み込む様子。クイックイックイッの連続画。
餌目当ての彼らであるが、でもいいのだ。こちらはそのおかげで思いっきり心が弛緩している。この感覚を味わうべく、どんどん餌にお金をつぎ込んでしまう。ゲーセンのようにどんどん1000円を両替する。「トリゲーセン」でもあるわけです。
何百円もつぎ込み、トリ大尽を繰り返し味わったせいで・・・
慣れた。「馴れた」のではなく「慣れた」。トリに慣れてしまった。こんなに珍しい状況なのに、なんだか「トリでおなかいっぱい」になった。クジャクとかがそこらを歩いてても、何も感じない。「ああ、フラミンゴね」ってな具合である。贅沢である。