警察:はい、***警察署です。
筆者:あの、ひとつ教えてもらいたいことがあるんですが。
警察:なんでしょう。
予想に反して、電話越しのおねえさんはすごくやわらかそうな声の人だった。いける、これなら何でも聞ける。
筆者:違法駐車に関することなんですが。
警察:少々お待ち下さい。
嫌な予感。
警察:はい、お電話代わりました。なんでしょう。
でた、偉い人。さっきのおねえさんに軽く聞くだけでよかったのに。声からしていかにも警察官ぽい硬い中年男性といった感じだ。一気に怖気づく。
筆者:あの、駐車場とかによく勝手に止めたら10000円とか警告がありますよね。あれってどうなんですか。
警察:(無言)
やばい。ここで切ってしまいたかったが、逆探知されていては困ると思った。今思えばされているわけがない。
筆者:いや、どうですかというか、こう、法的根拠とか払う義務とかってあるんでしょうか、ということです。
警察:ええっとね、そういう問題は警察の立ち入る話じゃないんです、もう民事上の問題なんでね。そこに10000円って書かれているのならその地主さんがそれだけの価値があるって思ってるわけだし、払うことになるんでしょうかね。不服があるのなら双方に弁護士立てて争うことになるでしょうね。
なんか話が大きくなってきた。なんだ弁護士って。裁判ってことか。
筆者:要するに警察はノータッチということですか。
警察:いやね、ノータッチというか、警察では処理できない問題だって言ってるの。
筆者:例えば駐禁のキップ切ったりしてもらえないんですか。
警察:切れないですね。公道じゃないし。注意は出来るけど、罰することは出来ないです。
少しむっとされたような口調だったので、ことを荒らげないように話をまるめて早々に電話を切った。よかった、署に踏み込んでいなくて。
ちなみに公道の場合、駐車違反は一般の場所で1点減点、罰金15000円。交差点や横断歩道など、法的に止めてはいけないとされているところに止めるとさらに厳しく2点減点、罰金18000円とのこと。すごい高いではないか。それを考えると勝手に人の駐車場に止めてしまって10000円徴収される方がまだましな気がする。いや、もちろんだめなんですよ勝手に止めては。 |