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ロマンの木曜日
 
お年寄りと一緒に体力測定を受ける

最終種目は6分間歩行。6分間でどれくらいの距離を歩けるか、という種目だ。往復200メートルのコースを時間内で行ったり来たりする。

冒頭でも述べた通り、ここにいるのは日本万歩クラブの会員さんなので、この6分間歩行を最も得意としているはず。相手がお年寄りだからといって油断は出来ない。

絶対に負けられない戦いが、ここにはある。


グループ単位で6分間歩く
僕のグループは僕とおばあさんの2人だけ

スタートの合図でおばあさんが飛び出す。早い。

「早いですね」
「最初だけよ」

「おいくつですか?」
「76才。調布から来たのよ」


パイロンで折り返し。僕は内側をキープ
ほとんど差がつかないまま最初の往復を終えた

「毎年来てるんですか?」
「シルバーで働いてるでしょ、だから去年は来れなくてね」

おばあさんの息はあがらず、最初のハイペースを保っている。
もっと話しかけないと。

「毎日歩いてるんですか?」
「……いやあ、毎日ではないですよ」

「……週1回くらいかしら」

段々返事が遅くなってきた。
ニヤリ。


他の参加者たちも元気に歩く
この人は独走状態

2往復を済ませた頃、おばあさんのペースが落ちた。
今がチャンスだ。

ラストスパートをかける。


スパート
一気に引き離す

そしてあっという間に6分間が経過した。
僕の記録は700メートル。得点は9点で、体力年令は40才だった。

おばあさんは7点で50才。
油断していたら負けていた。


最後に万歩クラブの方がコンサルティングしてくれる

敬老の日を記念して行われた会なのに、お年寄りを敬うどころか張り合ってどうする?
一瞬、自分を責めたりもしましたが、こういう敬い方だってあるのではないでしょうか。

すべてのテストを終えて総合得点が42点の僕は、体力レベルが最低のEと評価され、体力年令は59才だった訳で、正直、自分の事でいっぱいいっぱいでした。参考までに、各体力レベル毎にコメントが書かれていたので、それをお伝えしておきます。

レベルA=優れている
レベルB=良好です
レベルC=標準的です
レベルD=何か行動を!
レベルE=専門家と要相談

この日参加されていたお年寄りたちの様に元気な老後を迎える為にも、今から専門家と相談して対策を練らないと、って思ったけど、専門家って誰だ?


 

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