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モノレールの車窓から

旭橋駅〜安里駅 −那覇市の繁華街−

この区間は沖縄随一の繁華街を縦断している。旭橋(あさひばし)駅周辺はホテルやオフィスビルの立ち並ぶビジネス街だ。また旭橋駅はバスターミナルにも隣接していて、ここからバスに乗り換えれば沖縄本島そこらじゅうに行ける。那覇のメインストリート国際通りへ行くには県庁前駅で下車すると便利。泡盛だとかちんすこうだとか黒糖ハイチュウだとか、思いつく沖縄土産はすべてここで手に入る。国際通りを過ぎ、安里(あさと)駅くらいまで来ると下町情緒が漂いはじめる。筆者は個人的にこの辺りが濃くて好きなのですが。

旭橋駅周辺は各社オフィスが立ち並ぶ。渋滞する車の列を尻目にモノレールはすいすいと進みます。
旭橋駅はバスターミナルに隣接している。筆者は初めて沖縄に来たときにバスに乗り、降りるところがわからずに今考えるとたぶんここにたどり着いた。ある意味思い出の場所だ。
この辺りから車内が込み合ってくる。平日の昼間だというのにほぼ満車状態。ゆいレールは乗車してしまえば本土の電車となんら変わらない風景なのでちょっと安心する。
県庁前駅で下車すると、文字通り目の前にどーんと県庁が見える。こぎれいなお姉さんやら忙しそうなビジネスマンやらが早足で通り過ぎる。
メインストリート国際通り。通りの両側には土産物屋やら飲食店やらが立ち並び活気が溢れる。入り口にはでっかいシーサーが鎮座しておりました。
最近この辺りでよく見かけるベロタクという名の人力タクシー。少し恥ずかしそうに乗るお客をよそに運転手は誇らしげにペダルを漕ぐ。初乗りが250円と安いのだが、どのタイミングでメーターが追加されるのだろう。いつか乗ってみたい。
国際通り周辺には安宿や個人の小さなショップやらが密集しており、一本の電柱にいくつもの店の看板が群がっていた。
なんだか懐かしい感じのする映画の看板。国際通りを少し外れるととたんに下町っぽさが漂います。
安里駅周辺にはなぜかヤギ料理店が多かった。ヤギは沖縄ではヒージャーと呼ばれ本土よりもかなり一般的。祝いの席などでは必ず振舞われます。
ヤギが食べたくなったら安里駅で下車ですぜ。


新旧商店が混在する地域

国際通りから安里付近は再開発事業が進められており次々と新しいお店が増えてきている。その一方で昔ながらのヤギ料理店や沖縄そば屋なんかも地域に根強く残っている。場所によって完全に区切られているのではなく、新しいビルの隣に古くからの瓦屋根の商店がひるむことなく営業を続けていたりするのだ。筆者は沖縄のこういう絶妙なバランスが面白いと思う。この辺りはまさに新旧が混在する地域なのだ。

安里駅周辺の下町的な雰囲気が筆者にはなぜか懐かしく感じられた。なんでだろう実家はもっと田舎なのに、とか考えていたのだがよく考えたらあれだ、筆者はちょっと前にこの辺りでアルバイトしていたのだ。だから懐かしく感じたんだ、うんそうだ。

ゆいレールの旅もいよいよ後半戦に突入です。このあと歴史の町首里へと近づきます。


 

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