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「選手用の練習コーナーで練習しといて」
会場へ向かう途中の達人から、携帯電話で指令があった。そうか、腕試しに練習だ。
会場周辺には選手用と、一般用の金魚すくいのコーナーがある。ここに並べばいいのかな?要領がわからないながらも、とにかく50円で2本のポイを購入した。
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・競技は3分間で金魚を何匹すくえるかを競い合う。
短い。たった3分間でどれだけすくえるのだろう。
その他、事前に知ったルールでは、
・競技は片手のみで行い、ポイを持つのも、ボールを引き寄せるのも同じ手を使わなければならない。
空いているほうの手は、使ってはいけないのだ。 |
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久々に挑戦した金魚すくい |
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やっと1匹 |
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世界で一番長い3分
ポイ、10秒で破れるんですけど。
3分なんてとても持たない。金魚には逃げられるし、ポイはすぐにやぶれるしで、全然すくえない。そうか、3分は長かったのだ。最初の10秒で破れてしまうと、その後の2分50秒は黙って見ていなければならない。それはかなり辛い状況だ。
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マスコットのきんとっとくん(左)と、きんとっとちゃん(右) |
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全然すくえないので、不安になる。けど、サービス満点でポーズをとってくれるきんとっとくんと、きんとっとちゃんと一緒に記念撮影したりして。
そうこうしている間に達人到着。待ってました。 |
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がんばるぞー |
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こちらが金魚すくいの師匠、大堀正美さん。10回を迎える大会の第1回目から出場しているという強者だ。実は、大堀さんは、公募されたきんとっとくんの名付け親のひとりでもあるのだ(同案が数名いたそう)。
師匠、早速、金魚すくいのコツを教えてください!
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師曰く、
・競技の姿勢は、体勢を安定させるため、膝を付けること。正座してもいい。
・ポイは水面に平行に移動させること。タテに動かすと水の抵抗が強く、破れやすい。
・競技に入るとまず、ポイを選ぶ。糊の付き方の均一でないもの、しわがよっているものは避けること。
なるほど〜。
・自分のエリアだけに集中し、金魚に来い来いと念じる。捕まえてやろうとすると金魚は殺気を感じて逃げるので、一緒に遊ぼうという気持ちで。
どんな競技も最終的には精神面が重要なのですね。 |
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生タージンだ〜 |
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大会の開会式が始まりました
関西で大人気のタレント、タージンさんが10年連続で司会。大会は、一般の部、小学生の部、団体戦という順番で行われる。
エントリーナンバー9番の私と、27番の大堀さんは、開会式直後の第1回戦に出場する。まず最初に予選が行われ、予選を通過すると準決勝、決勝と駒をすすめることになる。
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開会式 |
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小学生も全国から参加している |
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・金魚は必ず小さいものを選ぶ。
・後ろからではなく、正面から迎えてすくう。
了解です。さっき2匹すくったので、目標は3匹ということで競技に挑みます。 |
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選手は入場行進するのだ |
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これが、金魚すくいのリング。4人で勝負する。それぞれのボールの色が違う |
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言われた通り膝を付け、精神集中。してるつもり |
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いよいよ競技が始まりました。
なんと、大会第一試合は、金魚が元気で相当難しいらしい。それでなくとも、金魚の名産地の金魚、朝まで元気いっぱいぴちぴちで池にいた金魚たちは、露店の金魚とは違うのだ。この大会の金魚たちはすくうのが非常に難しいとのこと。
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確かに水槽の中をすごい勢いで泳ぎ回っています。ぐったりと元気がない子はいないよ。
・金魚のしっぽはポイの上に乗せない。しっぽが跳ねるとポイが破けるので、枠にひっかけよう。 |
(そんなの無理です)
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金魚来い来い |
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ほんと難しい〜 |
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ポイが破れたので終了・・・ |
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師匠の言うことを守ったつもりだったが、やっぱりあっと言う間にポイが破れてしまった。
結果は1匹しかすくえなかった。残念。 |
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選手退場もあります。がっくり気分で |
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私の水槽の4人の結果は、6匹、2匹、1匹、0匹という成績であった。平均十数匹で予選を突破するこの大会のレベルとしては、初心者が多い水槽だったのだ。金魚の数が多い順に予選通過となり、最終的に6匹をすくった人たちが抽選となった。予選のボーダーが6匹。まぐれでは決して通過できないことを痛感する。
とにかく、私の金魚すくいの夏は、この予選で終わってしまった。 |
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