●手の込んだゴミ拾いと化しはじめる
かなしみを胸に秘め車を飛ばし、今度は千葉県の海の湾に面した側・内房のとある海水浴場にやってきた。波の荒い外房に比べ、おだやかで遠浅の海が特徴だ。
外房の荒波は、砂浜に取り残されたものたちを海へと運んでしまうのかもしれない。そうだ、おだやかな内房の海なら、私の分も取っておいてくれてるかもしれない。
そんな浅ましい心を見抜いているのだろうか、調べてみても出てくるものは外房と同じようにゴミばっかりだ。う、ううう…。
写真はまたも登場したアルミ系の袋。個人的にはなじみのない薬だが、調べてみると胃の粘膜を丈夫にする薬だそうだ。胃炎や胃潰瘍の治療にも用いられるらしい。
このきれいな海を訪れた胃の弱い人。こんな形でその足跡を確かめることになるとは。
砂を掘ってはゴミ拾いを繰り返す自分。かなしい気持ちを突きぬけ、もしかしたらいいことをしているんじゃないかと思いはじめてきた。
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