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エキサイティング火曜日
 
ワンと鳴くカエルがいる

カエル館、大盛況

ところで、この日は大型連休初日。主に愛知方面から、子供連れ・カップルなどが次々に訪れ、熊谷さんはそのたびに説明や応対に忙しそうだった。失礼を承知で言うと、ちょっと、意外だった。山奥のカエル館、大盛況だったのである。

「愛知方面の学校が、この辺で自然学習の授業を行うんですね。そのとき、ここカエル館にも立ち寄ることが多くなりまして」とのことだった。

たまたまそばにいた2人の子供のお母さんに聞いてみた。
「ここにはよく来られるんですか?」
「いえ、茶臼山に遊びに来て、途中で看板見つけて、子供達が『行きたい!』って言うもんですから」


給餌体験コーナーで。すばやくミルワームを食べるのだが、あまり腹減ってないらしい。「普段はパクパク食べます」とのこと。 で、給餌コーナー、子供に大人気。「今の瞬間、写真撮った?撮った?」と親に何度も聞いていた。

「中学生くらいになるとね、女の子は『気持ち悪いー』って言うようになっちゃいますね」と熊谷さん。私のまわりの女子も、カエル大嫌い!というのがけっこういて、カエル好きな私は傷ついたりする。

今回同行した家族にも、「おまえはいつまでもそんなじゃしょうがないでー(群馬弁)。」と、前日さんざん言われ。

ここで今はしゃいでいる子供達は小学生が大半だ。
幼いうちはみんな、カエル好きだったのかもしれないとふと思う。
やがて大人になり、大切な友達の記憶は薄まって行く。魔法がとけるように。

そしてカエルの魔法がとけない、「カエルになりっぱなしの王子様」な私が、ここにいるというわけだ!


ある方が、護岸工事の際の注意点をジオラマにして送ってこられたそうだ。 側溝では、アカガエルなどのような吸盤のないカエルは、コンクリート壁を這い上がれず死んでしまうので、このように傾斜板をつけよう、ということ。

最後に聞いてみた。

「これからの目標などありますか?」
「そのうち、茶臼山全体の自然をテーマにした施設にしたいですね。それと、今回タゴガエルの染色体数の違いが判明したのは、遠方の大学の教授のご助力があったからですし、もっといろいろな方面とネットワークを結んでいきたいです。」と話してくださった。

好きなカエルの研究を見に来る大勢の人たちを飛び回って迎える熊谷さんを見ながら、「カエルをみんなもっと好きになれ」と願った。


自然クイズコーナーもまた、子供等に大人気。 カエルコインを買って帰った記者の人が、実際に馬券大当たり。

カエル館データ

長野県下伊那郡根羽村茶臼山3370-1
2004年の開館期間  4月24日(土)〜11月7日(日)
(開館時間・休館日などはホームページ参照)

https://www.geocities.co.jp/NatureLand/5168/


 

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