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特集


エキサイティング火曜日
 
ワンと鳴くカエルがいる

暑い日が続く。夏がじりじり近づいてきた。

夏が近づくと思い出す。草いきれの中出かけた「ヘビセンター」を。

湿度・温度共に高くなるにつれ、爬虫類が恋しくなるのは私だけだろうか。というわけで、今回は「カエル」。むやみにカエルを見たくなった。しかも、「ワン」と鳴くカエルを見に行くのだった。

(text by 乙幡啓子



免許がないので実家の家族全員同行させる。
カエル館。ペンション風のつくり。
イチオシ、「イヌ」ガエル。

「ワン」と鳴くタゴガエルのなぞ

さて、長野県は茶臼山高原、「カエル館」である。インターネットで検索して見つけたのだが、名前がストレートでいい。

テレビなどで見て知っているかたもおられるだろうが、ここには「ワン」と鳴くカエルが展示されているのだ。

「ワン」と鳴くカエル。

うーん、イメージできない。できないので、ここ「カエル館」の責任者の方にお話を聞く。「茶臼山高原両生類研究所」所長、熊谷聖秀さんだ。

「ワンと鳴くのはタゴガエルというんです。最初は茶臼山高原に鳴き声の面白いカエルがいるというんで話題になってたんですが、新聞に載ったときの鳥羽水族館のコメントによると、どうも鳴き声じゃないんじゃないかと。それで、北里大学の教授が調べたところ、他の地方のタゴガエルと茶臼山のタゴガエルは染色体が違うということが判明したんです。」

全国の他の地方のタゴガエルは、染色体数が26本だが、この地方(根羽村・売木村)のタゴガエルは28本。目下調査中だが、なんと、新種発見かもしれないのである。

では、タゴガエルの鳴き声を聞いていただこう・・・というものの、夜にならないと鳴かないそうで、ナマゴエの録音はかなわず。

テレビ放送の模様が館内でビデオ上映されているので、間接的だがその映像をお送りしよう。一瞬なのでご注意を。

タゴガエルの鳴き声
RealVideo ファイル

 

子犬のように「キャン!」と鳴いている。こんな甲高い鳴き声だとは思わなかった。

 

カエル館 所長 熊谷さん謹写。
これは「ナガレタゴガエル」。

 

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