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特集


ロマンの木曜日
 
林家の食卓

ウインナーと自家製ほうれん草のソテー
デザートにグレープフルーツ
テレビは昼ドラ
林家の畑は200坪!

ウインナーとグレープフルーツ

翌朝、お父さんはお仕事が入り、僕たちより早く朝食を済ませていた。

お母さんが用意してくれた朝ご飯は、林さんの大好物のウインナーが山盛りだった。

林「昨日のしいたけもそうですけど、好きなものを出す量が半端じゃないんですよ。僕が食欲全盛期だった頃をいまだに基準にしてるんですね。高校時代とかの」

確かに昨日のおでんも相撲部屋くらいの量があった。
それでも、お母さんの料理はどれも味付けが最高で、自然と量が入る。
普段は朝ご飯を食べない僕も、おかわりしていた。


そして食後にはグレープルーツ。
林「うち、グレープフルーツ率が高いんですよ。一緒に暮らしていた時はほぼ毎日」

林さんが中学生くらいの頃、夜遊びしていたお兄さんが深夜の1時頃に帰宅した事があった。お父さんは帰りが遅い事を叱ったが、その時、お父さん、お母さん、林さんの3人は、そろってグレープフルーツを食べていた。
「こんな時間まで何やってたんだ」と怒る父を見て、
「そっちこそ何やってんだよ、夜中にグレープフルーツ食べて」とお兄さんは思った。

ってくらい、グレープフルーツ率が高いらしい。


緩やかに流れる時間

朝食が終わり時間をもてあます。

林「こういう田舎にいると時間を持て余しちゃいますね」
住「いつもだと、気付いたらもう夕方って感じですけどね」
林「夕べの親父のダジャレ、秋葉原とか今市とかあったじゃないですか。あれ、僕もトンネルのレポート書いた時、同じ様な事書いてるんですよね」

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トンネルは胎内のイメージだからだろうか。産道。表参道。次は外苑前。いつのまにか銀座線。
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上記「トンネル評論」(2002年12月9日掲載)のリード文より抜粋。

住「ああ、本当ですね」
林「やっぱり血は争えないっていうか、そんな事を昨日感じてました」


庭のウコッケイがコッコッコッコッないている。1月は120個もタマゴを産んだそうだ。
民放が1局しか入らないテレビからは、昼ドラが流れている。

15時にお仕事を終えたお父さんの車で延岡駅まで送ってもらうまで、僕たちは緩やかな時間をまったりと過ごした。


 

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