続いて、じじい趣味がわかる女性、乙幡さんです。

人生に必要なことはすべて美味しんぼに教わった

林： えー、では早速ですが、今年のマイベストはどれですか？
乙幡： ヘビセンターです！（8/5 「納涼！ヘビセンター」）
林： ヘビかー。適当なキャプションかいてますね。 「デュワー」とか。（このページの2枚目の写真）
乙幡： ダークダックスやボニージャックスみたいに見えたので。
林： ヘビセンターは面白がりつつも敬意を持ってまとめてますよね。
乙幡： センターの人も、ここがきわどいスポットということを知っての発言が多くて良かったです。

乙幡： ヘビと同じくらい山岡の家もがんばりました。（7/22 「山岡士郎の家を探せ！」）
林： 乙幡さんは会議で「美味しんぼにあったんですが」と2回ぐらい言いますよね。
乙幡： そうですね。1回じゃなく2回。
林： しかも受け狙いじゃなくて、真顔で「美味しんぼでは…」って
乙幡： ……。中学生くらいまでに夢中になったものって、ずっと残るじゃないですか。15巻くらいまでは話の流れほとんど覚えちゃって。
林： ながれっつったって、親子ケンカしたり、副部長がはしゃいでるだけでしょう。
乙幡： いやいや、記憶喪失のカレー屋を助けたり。
林： カレーで思い出すんですか？
乙幡： そう。カレーを作らせるんです。すると、どんどん意識がはっきりしてきて。。。「カレーは香料のオーケストラだよ、だから飽きないのさ」
林： ほんとセリフ覚えてますね。ガラスの仮面の北島マヤみたい。
乙幡： 覚えてどうするんでしょう・・って企画に役立ってるか。
林：山岡の家はあれからずっと気になってます。
乙幡： 中央線とかバンバン見かけます。電車で通らないところとかにも。
林： 山奥とかにすごい山岡物件ありそうですよね。見たことない鳥がいるように。
乙幡：最近、単体山岡物件というか、トタンだけで建ってる家に興味があって。トタン！来ますね、来年は。
林： こないと思うけどなあ。トタンで小さな六本木ヒルズを作る特集はどうですか。
乙幡： ヴィトンショップとか。あ、これはダメか。
林： いや、ありですよ。リスペクトですから。
乙幡： 便利な言葉、「リスペクト」

プリミティブな欲望

林：あと、乙幡さんといえば「お金がない」が主題ですが、危機は脱しましたか？
乙幡： 徐々に快方に向かいつつあります。
林： 企画会議のとき「さっき質屋に行ってきました」って言ってましたもんね。
乙幡： 最近はブランド物を売るギャルとかで質屋はポピュラーですが、 本気で質入する人もいるのです、ここに。
林：質草は流れませんでしたか？
乙幡： はい、流さないで請け出しました。

林：そんな状況で作った特集が、お金を拾うと切手を売る。（11/11「落ちてるお金探しツアー」 11/25「切手を売りに」）
乙幡：もっとに競馬場で当たり馬券やコインロッカーをまわるべきでした。
林： 会議で「自分の興味のあることを特集にしよう」って言ったら、お金をひろってきたので、すごいなーと思いました。
乙幡： 拡大解釈すれば、比較行動学に通じますね。
林： いや、通じないって。結果が2日かけて10円というのも感銘しました。
乙幡： 100円ですよ。でも本当に落ちててよかった。
林： あ、そうか。100円か。チワワのくーちゃんはもっと稼ぐでしょうね。
乙幡： まあ、クーちゃんはお金探して拾ってきたりはできませんよ。
林： そうですね。低いところで自信を回復しましたね。
乙幡： そうです。何でもいいほうに考えないと。