父のいす
食堂にある父のいすも自作である。丸太をくりぬいて作った巨大ないすだ。
土台と座る部分のあいだにベアリングが入っていて、上の部分が回るようになっている。
切り株という大自然アイテムを使いつつも、テレビの見やすさも意識した一品である。もう1台あったが、いす部分の重さに耐え切れず、軸が折れてしまったそうだ。なるほど。
ゴミ箱は脱水槽
不自然な金属製のゴミ箱に小さな穴が無数に開いている。洗濯機の脱水槽だそうだ。重くて倒れないので便利だと母も言っている。
「ただ、細かいもの入れると穴から出るのでだめね」
とのこと。そりゃそうだろう。なぜか2個あるので、洗濯機2台使ったのだろうか。
冷蔵庫に冷蔵庫の磁石
冷蔵庫についている磁石が不自然に長かったので聞いてみたらやっぱり廃品利用だった。
別の冷蔵庫のドアについていた磁石だそうだ(ぴたっとドアを閉じるための磁石)。
こうやってみると、父の家は冷蔵庫と洗濯機の廃品からできているような気がしてくる。
高機能枕
夏、父は自作した枕を使っていた。自動車のクーラーの部品のうえに氷枕を乗せ、タオルで巻くのだ。
冷たい空気が枕のなかを循環して涼しいと言っていた(このへんの仕組みはなんども聞いたのだがまったく理解できなかった)。
僕も使ってみたが予想通りごつごつして痛かった。テンピュール枕とは別の方向の高機能を実現した(?)枕である。