そして、ついに世界記録の金字塔
午後17時30分。 27ゲーム、540球のチャレンジを終え、ついに508犠打という所までやって来た。 開始から3時間30分、最初は全く想像もつかなかった「500」という数字が僕の手の中にある。残り1ゲーム、20球もあれば515犠打は確実に達成出来る。
テンションが一気に高まり、後見人の林さんに報告する。
「ついに次のゲームで決まりますよ!!」 「ええ、ついに来ましたね」 「3時間、辛い戦いでした」 「じゃあ、ここからは記念に1枚ずつ写真撮りますよ」 「是非、お願いします」
そして、いよいよ運命の瞬間。
川相選手が21年かけて作り上げた世界記録が破られた瞬間だ。 515人の味方ランナー達を送った地味な達成感。林さんから花束が贈られた。
何と言っても、515回も送った男ですから。