新しい鍋、発表
プレゼンテーション当日。会場は「オンリー・ワン焼酎、一夜漬け」などでもお世話になっている南青山「京菜」さん。無理を言ってお願いし、材料を持ち込ませてもらった。私の鍋のコンセプトを聞き、ご主人はやや心配そうだ。
「爆発とかしないんでしょうね、大丈夫ですよね」
なにか、闇鍋みたいなもんと誤解されてしまっているようだ。
集まってくれたのは、デイリーポータルZ関係者の皆さん。私の方で適当に“減り鍋”応援団と“増す鍋”応援団に別れて鍋の行く末を見守ってもらうことにした。
減り鍋応援団
住さん(木曜ライター)
乙幡さん(火曜ライター)
浜中さん(ニフティ)
増す鍋応援団
林さん(ウェブマスター)
大塚さん(水曜ライター)
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移動できない「どっちの料理ショー」みたいなかんじです。
食材、披露
都合上、肉や魚など長時間の移動に耐えられないものは避けざるを得なかった。鍋としてそれは痛いが、今回のコンセプトである「増減」を体感していただくにはそれでもなんとかなるだろう。
用意した食材は以下の通り。
減る食材
白菜、ネギ、春菊、エノキ、シメジ、エリンギ、マイタケ、ナス
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「あれっ? ナスですか? うちは鍋にナス入れたことないなあ」ざわめく減り鍋応援団。
実は、私の家でもナスは鍋に入れない。野菜を準備している最中でなんだか物足りないような気がし、あり合わせのナスを適当に持ってきてみたのだった。
いで増える方の食材も取り出して並べる。
増える食材
白飯、春雨、お麩、かんぴょう、乾燥ワカメ、乾燥椎茸、切り干し大根
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増す鍋応援団の顔が曇っていく。
「あの、これは明らかに鍋の具材ではないと思うんですが……」かんぴょうを手にした大塚さんの声が重々しい。
「え? あれ?」 私も言われて気が付いた。買い出しの最中はとにかく煮込む増える物とばかり考えて、それが鍋にふさわしい食材なのかどうかの判断が完全に甘くなっていたようだ。
まあ仕方ない。強引に続行する!
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