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特集


フェティッシュの日曜日
 

共同溝から愛をこめて

地底30メートルから地上を見上げる

道路工事の鉄板の隙間から下をのぞいたら、巨大な地下空間が見えたことがあった。はるか下のほうで人が作業していた。ビルの4階ぐらいの高さはあったと思う。

東京の地下は大変なことになっている。

そして先日、共同溝の工事現場を公開するプロジェクト「東京ジオサイトプロジェクト」が開催された。

直前の申し込みにもかかわらず取材OKとの返事をもらい、うきうきと行ってきました。暗いところも狭いところも大好きだ。(text by 林 雄司


こんなことになっております。
   

ホワッツ共同溝

共同溝とは地下に走る上下水道、電気、電話、ガスをまとめて収容するトンネルである。未来の話かと思ったら、幹線道路の地下にかなり建設されているのだ。

東京地底インフラマップ

川越街道の下にも甲州街道の下にもある。地下鉄以外にもでかいトンネルがあちこちにあるのだ。

以上、勉強でした。さあ地下にもぐろう。

 

写真
ヘルメットはいってよかった
 
地下10m に 1300uの広場が。788畳ぶん。

地下10mで知り合いにあう

地上でヘルメットをかぶせてもらい、地下に。ヘルメットといっても専門の人がサイズ調整してくれ、あごひももぴったりにしてくれる。本気ヘルメットである。へらへらとやってきたが、ここで気持ちが引き締まる。

らせん階段を降りてまずは地下10mの作業ヤードへ。1300uの地下ヤードは相当ひろい。東京ドーム何個分かと思って調べたら、東京ドームが13000uなので、10分の1か………。いや、そういう問題ではなく広く感じるのだ。天井が10メートルあるからかもしれない。

作業のプレハブ小屋だって建っている。地下なのに建ててある。しかも2階建てだ。地下に2階建て。ここの2階は地上から見たら何階になるのだろう。

壁を見上げると上のほうに「銀座線地下通路」と書いてあった。地下鉄よりも深いのだ。

この壁の向こうをあるく虎ノ門OLたちはこっちがわがこんなことになっているとは思うまい。えへへ。

 

地下鉄を見上げる
地底に作業のプレハブがある。しかも2階建て。
 

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