思わぬところで高所恐怖症が!
そしてさらに深くもぐる。作業ヤードからエレベーターに乗って地下30mへ。
青く照らされたクリーンな世界はまるでお台場か六本木ヒルズの通路のようだ。土なんて1ミリもみえない、地底の近代のイメージを覆すような……
「うわああ、だめだあ」
横で小声で叫んでいるのは住さんだ。今回、撮影を頼んのだが、住さんは高所恐怖症だった。下を見るのはおろか、高い建物を見上げるだけで気持ち悪くなるそうだ。
いまいる場所を断面図であらわすとこうなる。
上は20メートルの吹き抜け、下は10メートルの高さという住さんにとっては上を見ても下を見てもアウトな状況なのだ。
「でも、ほら、ここ高いところじゃないし、むしろ低いところですよ」
と励ましてみる。
「あ、そうか。(ちらっと下を見る)いやあああ、だめですって!」
すいません。撮影おねがいして。
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