ちょっと美術の教科書を思わせるタッチに。ぶさいくながら確かに進化した気がするぞ。
手元を見ないで描くため、一カ所一カ所、できるだけずらさずに描かなければならない状態に追いやられる。自然と描くのに時間がかかった。こんなにじっくり物を描いたのは初めてかもしれない。
あ。もしかして、小学校の写生の授業で言われた「丁寧に描け」ってこのことだったのか? 時を越えて届く先生の言葉。今ようやく分かりました、先生!
では、それをふまえてはショートケーキを。
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手元は見ずに…… |
「あれ、なんだ、ここに線描くのでいいのかな? 感覚がつかめない。あ、イチゴのつぶつぶ付け忘れた。影とかこの辺に描いても大丈夫かなあ……」
文字通り暗中模索の中、完成。
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気持ち悪い |
あわわわ。手のひらのように、ひとふで書きができるものならいざ知らず、ショートケーキは見ないで描くと何がどこにあるのかさっぱりつかめない。
なんか変な気持ち悪い物が描けてしまった。
手のひらには有効な練習だったけど、ケーキを描くとなると これは明らかに作戦ミスだ。
それでもなんとなく、描く対象に注目する感覚は分かった気がする。気を取り直して、第2段階へ進む。
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