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特集


ひらめきの月曜日
河原でバウムクーヘン作り

二手に分かれる

早くバウムクーヘン食べたい!食欲に押され、ここから先は火をおこす係と、下準備した生地を完成させる生地班に分かれて作業を進めることにした。


かまど班・順調

かまどは石を組んで、そこに拾った木や枯れ葉を元にして火をおこし、炭にうつす。ノープロブレム。順調満帆。しかし、そんなかまど班の背後で、生地班が大変なことになっていた。生地は下準備した3つを一つに合わせていくのだが、その下準備した素材に異変が起こっていた。


生地班・分離

卵白をメレンゲにして持ち込んだのが間違いだった。立てた泡が河原に着くまでに一部分、また卵白に戻ってしまっている!

そのまま強引に混ぜ合わせたところ、 いわゆる分離状態になってしまい、ボウルの中はどう見てもおかしな雰囲気。一瞬、これはもうダメだという空気に。

しかし、バウムクーヘンは野外で作るお菓子なのだ。そんなワイルドスウィーツが、生地の分離など女々しい理由で失敗するわけがない!片腹痛いわ!勢いまかせの強引なテンションでさらに混ぜ続ける。


気合いで!

結果、なんとなーく、なめらかな生地ができてきた。もうあとは、運を野外活動の神様に任せて焼くしかない。かまどもいいかんじで火の落ち着いた、置き火状態になっている。

 

いよいよ焼きに入る

両者準備完了、かまどと生地、二つの作業を融合させる。
きりで穴をあけた竹をあたため、油をぬってから生地を付けて、かまどに掛けてみる。



「わー!生地がすべって落ちる!」
「回せ!竹を回せ!遠心力でカバー!」

最初のうちは生地がうまく付かず、火の上でボタボタたれてしまった。
手探りでコツをつかみつつ、焼くというよりも、乾かすというイメージで、少しずつ軽く焦げ目をつけては生地をかさねていく。



だんだん生地が厚くなるにしたがい、見た目が原始人の肉のようになっているのに気が付いた。あたりは甘い匂いでいっぱいなのに、目の前にあるのはマンガの肉みたいな塊。わー、夢みたいだあ。甘い肉だよー、甘いお肉だよー。塗っては焼き、塗っては焼きの単純作業の反復を初めて早2時間、明らかに変なテンションにスイッチが入りかかっている。


完成!!

20回ほど重ねて焼いたところで、炭がつきた。これ以上火を持たせるのは無理かもしれない。まだ焼いていない生地はちょっと残っているけど、結構大きな塊ができた。

完成!しかし、ちゃんと中はバウムクーヘンになっているだろうか。切るまでは安心はできない。




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