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特集


ロマンの木曜日
傷心のサイパン旅行

いざ、海底へ

モテモテ状態(魚に)

手を取り合う2人(左:住、右:前田)

マリンジェットで隣を走る、僕

後ろからしっかりと見守る、僕

マリンスポーツで

サイパン島には色々なマリンスポーツを1日で体験出来るパッケージツアーがあり、現地で申し込む事が出来る。
僕たちが申し込んだのは、シーウオーク、マリンジェット、バナナボート、の3つを体験出来るコース。

ホテルの正面のビーチからマリンスポーツツアー用のボートが出ていて、沖合いに向かうこと数分、まずはシーウオークのポイントに到達した。
シーウオークとは、40kgのヘルメットをかぶって海の中を散歩するアクティビティ。ヘルメットにはボート上のコンプレッサーから空気が送られて来る。

最初に前田君がボートの船尾から海底に沈んでいく。
そして僕の番。船尾の階段を一段ずつ降りて肩まで海に浸かるとヘルメットを被せてもらう。ヘルメット装着後、更に階段を下っていくとそこはもう海の中。
下に降りていくごとに、耳が痛くなり今までに経験した事のない不安に襲われる。
恐い。帰りたい。
それでもインストラクターは強引に僕の手を引き、先に海底に降りていた前田君の方に向かう。
魚に囲まれた前田君の姿が見えた。

「おお、モテモテじゃん」

ヘルメットの中で楽しそうに笑う前田君の顔を見て、少し気持ちが落ち着き海底にも慣れていく。

よーし海底を歩きまくるぞ。と盛り上がるが勝手な行動は許されず、インストラクターに足止めされる。僕たちの周りに魚のエサをまき散らし魚を集め、僕たちに水中カメラを向ける。青いヒトデみたいなものを持たされてはパシャッ。ピースサインを要求されて、パシャッ。
シーウオークというより、海底撮影会のようだ。

数分で僕たちは再び船上に上がり、シーウオークは終了。

「サッキノ写真、譲リマスネ。ホテル、ルームナンバー?」
インストラクターが流暢な日本語で言っている。僕たちはホテル名とルームナンバーをインストラクターに告げ、半ば強引に海底記念写真を購入する事になってしまった。
値段が気にかかったので、「いくら?」
と聞くと
「30ダラー」
と急に早口な英語。


そして、シーウオークの次はマリンジェット。
100メートル四方に浮かぶブイの周りを四角く走行する事だけが許されている。ちょっとでもコースを外れると、凄い勢いでインストラクターがマリンジェットを飛ばして来て注意される。
グルグルと同じコースを10周くらい走らされ終了。
インストラクターに操られるラジコンの様だ。


最後のアクティビティはバナナボート。時間にして約10分程度。
最後には急旋回で海に放り出されるお約束のハプニングも起きて、写真撮影。

立て続けに3つのアクティビティを巡らされ、2人ともすっかり疲れてしまった。


前田「明日は少しゆっくりしましょう」
住「何か予定あるの?」
前田「ええ、夕方にサンセットクルーズが」
住「サンセット……」

嫌な予感がする。



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